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第42話 ページ43

征「島崎…、非礼にも程があるだろ。」


A「ここまで失敬千万な奴は見たことがない…」



偽りがバレることなど気にもならないほど、甚だしく呆れる二人。



島崎「も…申し訳ございません!」


直ちに頭を下げ、詫びを入れた島崎は、時を移さず扉を閉めて去った。




征「……………」



A「どこでだ…いつバレた…」


征「何にせよ、これから一層気を張る必要があるね。」


A「………これ以上お前と何をしろと言うんだ…」



征「愛の育みだ。」




A「…………吐いてくる」

征「お大事に。」



前屈みになり部屋を出て、
トイレへ向かったA。



その後、二人は風呂を済ませ、
個々の時間を過ごしていた。



それから半刻経った頃……




A「…………おい」



合図もせずに、静かに征十郎の部屋へ入るA。



征「なんだ」


A「この家…今…私たち以外に誰かいるか…」


猛烈に深刻な顔をしたA。


征「父は仕事だ。…家労も帰っただろう。」


A「…………この家……いるんじゃないのか…」


彼女は幽霊がいるのではないかと征十郎に問う。



征「…あぁ、母が亡くなっているし、別にいても不自然ではないね。」


少し意地悪をする征十郎。

取り返しのつかない事になるなど
思ってもいなかった。


そして、壮絶な争いが始まる。



A「ムリ……無理だ。悪いが…、今日はここで寝る。」


征「ふざけるな。帰れ。」



A「頼む……」



征「お前と寝るくらいなら、霊に会った方がましだ。」


A「マザコンが。」



征「その解釈は全く納得いかない。」



A「誰がなんと言おうと霊だけは無理だ…。怖いくせに怖くないと強がる者がいる。だが私は違う。怖い。堂々と怖い。死者がこの世にいることが許せない。…霊はいないから怖がる必要などないと言う者もいる。だが私は、存在のものに 霊 とい名があることが怖い。存在がないならば、なぜここまで知名度が高いのか…それが最も恐ろし…」



征「長い…、恐れることはないよ。母は…とても立派な方だった。たとえ母が霊になってこの家をさ迷っていたとしても、悪いことはしな…」


悪いことはしない

征十郎はそう言いかけたが
言い終えはしなかった。

そこに不安を抱くA。



征「いや……、僕がお前のことを嫌っているから、母も嫌っているかもしれないね。」


A「好きなってくれ…!」


征「無茶を言うな。」

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設定タグ:黒バス , 赤司 , 赤司征十郎   
作品ジャンル:アニメ
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優花(プロフ) - まさかのディズニーでのやりとりが面白すぎて腹筋破壊しそうですwwこの作品好きです!応援してます! (2015年12月1日 22時) (レス) id: 36a528e68e (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - RIRIさん» ありがとうございますm(__)m♪!!頑張ります! (2015年2月24日 21時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
RIRI(プロフ) - 面白いです!最高です!ギネス級www頑張ってください! (2015年2月24日 18時) (レス) id: b6ae059394 (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - 黒子えれな☆さん» どっちでも大丈夫ですよ(^q^)コメントありがとうございました(^q^)嬉 (2015年2月21日 0時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
黒子えれな☆(プロフ) - はきらさん» コメントする方間違えちゃいました-(^q^)-ハァン!!ほんとは続編のほうにやろうとしてました(^q^) (2015年2月21日 0時) (レス) id: 2e709de854 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はきら | 作成日時:2015年2月1日 20時

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