第10話 ページ11
彼は就寝用の浴衣と、下着の替えを持って浴場へ向かってゆく。
この頃には、キャンドルは溶けきり、浴場は真っ暗になっていた。
Aに起きる気配は毛頭もない。
征十郎は脱衣所の明かりをつけ、服のボタンを外していく。
Aは快眠中。
征十郎はベルトを緩め、チャックを下ろす。
漸くAは、脱衣所から入る明かりで目を覚ます。
征十郎は脱ぐものを全て脱ぎ終え、タオルを1枚持って奥へ進む。
Aは、自分が脱衣所の明かりをつけたままにしたと勘違いした。
そして時計を見て驚く。
A「しまった…」
一刻も早く勉強に取りかかるため、すぐに湯を出た。
征十郎は浴場の明かりをつけた。
Aは、明かりがついたことに驚き、それが征十郎によるものだと悟る。
本当に本当に噛み合わない二人だ。
A「……っ…」
言葉も出ず、
咄嗟にタオルで体を隠すことしかできなかった。
征十郎は綺麗な木目調の扉を開けた。
征「……っ!?」
A「…………すまない…//」
Aは右手で自分の視界を遮り、左手でタオルを押さえながら謝罪した。
征「…………」
状況を理解した征十郎は、構わず浴槽に向かって歩き出した。
征「濫りがわしい体つきだな。以後このようなことがないようにしろ。迅速に出ていけ。」
A「な…っ……、二文、三文目に反論はないが、一文目は余計すぎr…」
征「見るな……。さすがに恥ずかしい。」
そう言うと、首まで湯に浸かってそっぽを向いた。
A「すまない…!」
勢いよく謝ると、
扉を開け、脱衣所へ入り、扉を閉める。
その3つの行為を1秒以内で済ませた。
征「騒がしい女だ…」
と、呆れたように呟いた。
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優花(プロフ) - まさかのディズニーでのやりとりが面白すぎて腹筋破壊しそうですwwこの作品好きです!応援してます! (2015年12月1日 22時) (レス) id: 36a528e68e (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - RIRIさん» ありがとうございますm(__)m♪!!頑張ります! (2015年2月24日 21時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
RIRI(プロフ) - 面白いです!最高です!ギネス級www頑張ってください! (2015年2月24日 18時) (レス) id: b6ae059394 (このIDを非表示/違反報告)
はきら(プロフ) - 黒子えれな☆さん» どっちでも大丈夫ですよ(^q^)コメントありがとうございました(^q^)嬉 (2015年2月21日 0時) (レス) id: d8c38e0ae0 (このIDを非表示/違反報告)
黒子えれな☆(プロフ) - はきらさん» コメントする方間違えちゃいました-(^q^)-ハァン!!ほんとは続編のほうにやろうとしてました(^q^) (2015年2月21日 0時) (レス) id: 2e709de854 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はきら | 作成日時:2015年2月1日 20時