君に失恋したから髪を染めた【羽風薫】 (ページ4)

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3話ページ4

3話
sideA

最近、薫の女の子遊びが酷くなったらしい。

瀬名「最近どうしたの、あんたと羽風」
A「え？」
瀬名「一言も話してないじゃん。前はあんなにも話してたのに。やっぱ桃くんとの婚約のことがきっかけ？」
A「婚約を決める前から。なんだか、避けられちゃってたみたいで」
瀬名「んなわけないでしょ。あんたらニコイチって感じだったじゃん。俺とゆうくんみたいにさぁ」
A「あはは、今すぐ頭の病院行った方がいいよ泉ー」
瀬名「俺が頭おかしいって言いたいわけ？！」
A「頭おかしいよね」
瀬名「このクソ女、泣かしてやろうか」
A「泉に虐められたくらいで泣きませーん」
瀬名「ちょーうざぁい！」

私と薫って、ニコイチに見えてたんだ。

瀬名「喧嘩してるならはやく仲直りしなよねー。こっちが調子狂うっての」
A「…仲良く、出来るのかなぁ」
瀬名「出来るに決まってんでしょ。そもそもあんた、なんで避けられてんのか聞いたの？」
A「…聞いてない」
瀬名「それすら聞いてないんじゃ話になんないんだけどぉ？さっさと聞いてきなよ」
A「いや、なんか…」
瀬名「ウジウジしない！あんたバカだよね？羽風のこと大好きなくせに」
A「うるさいよ泉」

でも、確かに自分で話を聞こうとはしなかったな。

A「うん。放課後にでも聞いてくるよ」
瀬名「そうしな。ほんっとめんどくさい女だよねぇ」
A「泉も似たようなもんだと思うよ？」
瀬名「はぁ？！」