【名探偵コナン】同居人が変装してたとか聞いてない【ギャグ/赤井秀一】

第百四十四話 ページ5

赤井Side



……遅くないか?いくらなんでも

Aが病院の知り合いにアテがあると言って出かけていったのが確か9時頃。現在はもう昼過ぎだ。


またAの身の回りでのっぴきならない事態が起きたんじゃないか?…アイツなら有り得るぞ…

……考えれば考える程、いろんなケースが浮かび上がる。一般人なら大抵の事は図り知れるがAの事となると可能性は未知数と言っても過言ではなく、一筋縄では行かない変人なのだと改めて認識する。

何しろ、あのジンとサシ(1対１)でやりあった女だからな。あの男とマトモに相手できる女なんざ組織中を探し回ったっていないだろう…ベルモットは別として。


「……遅い」


1人でいるのは好む方だが、待たされるのは好きではない。この状態を“待たされている”ととるのかは少し疑問だが。

そもそも以前は不眠不休で働いていた時もあった故に、こうして何もせずただ時間を浪費し続けるのは性にあわず落ち着かない。何かやる事は……


そうだ、ボウヤにAの報告をするのをすっかり忘れていた←

早速今から電話…は無理だろうな。
彼は知識や推理力云々を脇にどけたら一般的な小学生だ。この時間帯なら…給食を食べ終わった頃合いだろうか?
取り敢えずメールはしておこう。マナーモードにはしてる筈だ。

Pi。

ー送信しましたー


「…にしても、まだ帰ってこないなAのヤツ」


連絡をとろうにも、Aの携帯がここに置いてあっては話にならない。

…こうやって帰宅しないアイツを待っているのは2度目だな。無限ループにならないといいが…

ちなみに1度目の、Aが拉致された時に発見したジン愛用の“ベレッタM1934”は即座に調べてみたが…指紋等は何も見つからなかった。
指紋はおろか、一点の曇りさえなかったことに疑問を感じ訪ねてみると、

『ああ、雨やら泥やら血のような理解したくないナニカやら色々ついて汚れてたんで。それはピッカピカに磨いてやりました。自信作ですよ!!』

と言っていた。

今は俺の部屋に保管してあるが…もしAが手入れしてなかったとしても雨や泥で汚れていたということは指紋は期待出来なかっただろう。


しかし、アイツ……
……まさかとは思うが、組織の連中に出くわしたりしてないよな…?

予想が的中してないことを願うが…まだ帰ってこなさそうなので一応沖矢に変装し直してこようと思い、俺は席を立った。

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