【黒子のバスケ】品のある君は俺の婚約者

Red7 ページ8

あれから、あっ.と.いう間に放課後がやって来た。
Aが一緒だ.と.時が経つのが早い。
相変わらず、体育館は蒸し暑い。




「愛蘭さん、スクイズはどこに……。」

「それなら……。」




どうやら、マネージャー同士の人間関係も
上手くいっているようで一安心だ。……さて。




「緑間、橙山。今度の２軍の練習試合だが……。」

「同伴選手か？今回のメンバーはＣがいないし、紫原とかどうだ？」

「それもいい.と.思うが、あの程度の学校なら
　１軍のベンチ程度で十二分だと思うのだよ。」

「ああ、そっか。ただ、コートを自由に動き回れそうな奴がいないな…。
　赤司、俺が行こうか？黄瀬でもいいが、少し心配だ。」




言わなくても、話を理解してくれて助かる…が……。
橙山が同伴か…。できれば、試合の日は橙山には学校に居てほしいんだが…。




「いや、ベンチのＰＦの奴にしよう。
　そして来るか分からないが、一応灰崎を付けておこうか。
　その程度で十分だ。」

「ああ、分かった。俺、監督に用事あるから伝えて来ようか？」

「助かるよ、ありがとう。
　…俺はこれから生徒会室に行かなくてはならないんだ。
　緑間、少しよろしく頼むよ。」

「了解したのだよ。」




……さて、Aを俺の秘書にする手続きでもしてくるか。
本当は副会長にしたかったが、選挙は終わってしまったからな。

そう思いながら歩いている.と.、汗の臭いは少しずつ遠ざかり、
蒸し暑さはどこかに行ってしまった。

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