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Green11 ページ12

なんだ…これは?
手に取るとそれは、だいぶ前のラッキーアイテムだった。
なんかの拍子に入ってしまったのか。

しかし、俺は驚いた。それはピンクのヘアピンだったからだ。
それからは、俺も勢いで行動していたと思う。




「会長、これ俺の使ったラッキーアイテムで良いのならあげます。
 ちょうど、持っていたので。」

「大丈夫だよ、新しいの今度買う…。」

「もらってください。」

「…分かった、ありがと。」




ヘアピンを受け取るときに会長の手が俺の手に触れる。
その会長の手は心なしかいつもより温かい気がした。




「あ、今度は3年生の借り物競争だ。行ってくるね。」




そう言って、会長は俺があげたヘアピンを付けて走っていった。

……それにしても、会長の顔…赤かったような…。
まぁ、いいか。

そして俺は2年生最後の借り物競争を見る…とそこには
桃井を姫抱きしてゴールに走る橙山が。

お題は「彼女」だったらしいのだよ。
いなかったら、どうするつもりだったのだろう。

それにしても、こんなお題が出る借り物競争に
会長が出るのか…。大丈夫か?

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作者名:甘味処〜奏多〜 | 作成日時:2018年1月11日 15時

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