Black13 ページ14
「ほら、優李、優奈、お兄ちゃんも来てくれたよー。」
「やったー!おねーちゃん、ありがとー!」
「ありがとー!」
お2人とも、こんなにも喜んでくれるなんて…。
子どもだからか、僕を見つけるの早いですし。
あ、そういえば、九条さんも見つけてくれるの早いですよね…。
なんででしょう。
「ねー、おにーちゃん、ぼくにいつバスケおしえてくれるのー?」
九条家に向かう途中、唐突に優李くんにそう訊かれました。
「そうですね…。今週の土曜日とかどうですか?
優奈ちゃんも一緒にストバスコート、行きましょう?」
「いーの?じゃあ、あたしも行く!」
実は、今週の土曜日にしたには僕の考えがある。
そんな僕たちの会話に九条さんが驚いた顔をする。
「テツヤ、わざわざ土曜日もこの子たちのお世話してくれるの?」
「はい、それにその日、桃井さんと相田さんと岡山さん、
遊びに行くんでしょう?きっと、君もそれに誘われてるんじゃないですか?
僕が2人を見ているので、行ってきてください。
君は確かに優李くんと優奈ちゃんのお姉ちゃんかもしれませんが、
君だって、中学生なんです。少しは友達と遊ぶのもいいと思いますよ。」
「でも…。」
九条さんは不安そうな顔をして、優李くんと優奈ちゃんを見ている。
「いいんです。僕がやりたいことなので。」
「……ありがと、テツヤ。テツヤは優しいね。
じゃあ、初めて友達と遊んでこようかな。」
そう言って笑った九条さんの顔は清々しかった。
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甘味処〜奏多〜(プロフ) - 葵さん» コメント、ありがとうございます。実は、このシリーズでコメントをもらうのは初めてで、とても嬉しく思っています。こういう系統の小説は他の作者様の作品にも存在しているので、読んでみるといいと思います。そちらもとても面白いですよ。これからも更新頑張りますね。 (2017年12月31日 10時) (レス) id: a669160fcd (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - いつも拝見させていただいています! これまでキセキの一人一人に彼女ができるシリーズは見たことがなかったのですごく面白くて好きです! これからも更新を楽しみにしています! (2017年12月30日 23時) (レス) id: fbc4560f6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘味処〜奏多〜 | 作成日時:2017年12月30日 22時