涙5粒 ページ7
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目が覚めるとたぶん保健室であるだろうといった感じのところだった
なぜか手があたたかいような……
?「おっ起きたか」
この人って確かキャッチャーの……
「なりゆき先輩でしたっけ?」←
御「みゆきだコノヤロー」←
あ、いい人ですねこの人
ちゃんとツッコんでくれるし←
「私頭にあたったんでしたっけ」
御「おう。すまなかったな」
「いえ、大したことありませんし。痛かったですけど」←
御「お前根に持ってるよな」←
やっぱりいい人みたいですww
「そういえば……なんで、手…」
御「いろいろあってな〜」
もう手を離しているがまだ若干あたたかさが残っていた
ふと御幸先輩が持っているものが気になった
「それ、スコアブックですか?」
御「ご名答。でもわかんねーだろ」
何か月か前にジムにいたらパパが見てて教えてもらったな、なんてことを考えながらスコアを見させてもらった
「1番の人、かなり足が速いんですね。出塁率と盗塁の成功率がかなり高い……。2,3番もバランスがいいですし…。4番、この人はすごいですね。必ずヒットを打ってる。…御幸先輩はランナーいなきゃ打てないんですか」
思わず声に出てしまったけど別に悪い事じゃないよねと御幸先輩を見たらびっくりしていた
まさかわかるとは思ってなかったんだろーなーなんて思いながら
分からない人が見たらこれはただの暗号みたいなもんですもんね
御「…お前経験者とか?」
「いいえ。家がジムをやっていて父が教えてくれました」
御「お前部活とか入ってないんだよな」
「?はい。入ってないです」
御「じゃあ野球部のマネージャーになれよ」
一瞬私の脳内がフリーズする
「マネージャー」という言葉に目ざとく反応した
御「うち、マネの人数も足りねーし。スコアとかそういうのできる奴いるといいと思うんだよな」
「……考えときます」
御「そっか、じゃあオレは戻るから」
その前に言い忘れそうだったから声をかけた
「御幸先輩、肩、ちゃんとケアした方がいいですよ」
御「!?お、おう…」
少しあわてながらも御幸先輩は保健室から出て行った
私がまた「影」になることでまた捨てられてしまうんじゃないか
そんな思いが根強くあった
……はっきりと断ればよかったのに
どうして、言えなかったんだろう
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彩花 - 鳴がよかった…\`д´/ (2015年3月21日 11時) (レス) id: 7735b59be3 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - セリフや出番がすくない、川上センパイが出てきてうれしいです。 (2014年4月7日 4時) (レス) id: 8611c69c54 (このIDを非表示/違反報告)
帥帥 - 莠筝腑蕁障 (2014年4月1日 7時) (レス) id: bcb1f35d3a (このIDを非表示/違反報告)
ヒトゥ(プロフ) - 伊月先輩に一票で!! (2014年3月29日 22時) (レス) id: de9bf68707 (このIDを非表示/違反報告)
弓道ちゃん♪(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2014年3月29日 19時) (レス) id: e2b9a2bf53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷迷蝶々 | 作者ホームページ:http://mekakusi
作成日時:2014年3月10日 14時