[ダイヤのA×黒子のバスケ]少女の涙

涙4粒　御幸side ページ6

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オレが打った打球は変な方向に行って制服着た女の子にあたった


吉「Aちゃん、Aちゃん!大丈夫!?」


1年のマネージャーが声をかけているが気絶しているようだった


とりあえず保健室に、と思って女の子を持ち上げた



御「(なんかこいつ…軽すぎじゃねぇか…?)」


前に1度女子に怪我させて運んで行ったことがあったがそれよりもだいぶ軽かった


哲さんにはちゃんと面倒見るようにと言われから目が覚めるまでいなきゃいかなくなった



途中で部室によって暇つぶしのためにスコアブックを持って行く





校舎の方は外よりも涼しくて、だいぶ快適だった


保健室は先生がいなくて、とりえずベットに寝かせる




御「…こいつそういえば相田って奴だっけ」



顔にどこか見覚えがあると思ったら入学式で挨拶してた奴だった


頭もよければ運動も出来て2，3年の人気も高かった気がする



沢村と同じクラスだと誰かが言っていた



ベットの横にある椅子に腰かけてこの前の試合のスコアを見る



しばらくして喉が渇いてきたので水を取りに行こうとした。が、



「やだ……」


彼女の手がオレの手首を握っていた



「捨てられるのは…やだ……。1人は嫌だよ……」




純さんが読んでる少女漫画にありそうなシーンだな、おい



オレはまた椅子に座って手を握ってやった


すぐに振りほどけるくらいの力だったのに







何でオレは彼女の手を今握っているのだろうか




そんなこと考えてもわからなかった



少女の顏は涙でぬれていた





「捨てられる」ってなんだ?



1人とか…意味深けな言葉だった





御「…今は傍にいてやるよ」



彼女の茶髪でサラサラな髪を撫でた



少し、微笑んでいるように見えた





「せい……」



「せい」というのがなんなのかも気になったが、オレはスコアにまた視線を巡らせた

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