涙25粒 ページ27
野球部で1つの部屋に集まった
御幸先輩がみんなを呼んでくれた
いつか言わなくちゃいけないことくらいわかってた
だから今、ここで全てを話そう
皆の視線が突き刺さる中私は話を始めた
「中学時代…私はバスケの強豪、帝光中に通ってました。女バスに入部して『キセキの世代』とともに注目され、『女王』と呼ばれる異名を持っていました」
倉「それは聞いた。怪我してやめたって…」
「私、屋上から突き落とされて膝を痛めたからやめることになったんです」
皆が驚きの表情を見せる
屋上からなんて打ち所が悪かったら死んでしまっていたのだから
「嫌がらせされたりしてたけどバスケがあったから耐えられた。そんな中での怪我。学校側も明るみに出ないように全てもみ消した」
全て私の責任だと言われ続けたあの時
誰も庇ってくれなかった
「バスケがなくなった私の存在価値は?絶望しかなかった。毎日がモノクロな世界だった。そんな時に現れたのが征―――赤司征十郎です」
赤『相田Aだろう?』
『……赤司、君?』
赤『君にお願いがある―――――――バスケ部のマネージャーにならないか?』
あの日、世界が変わった
また、色を取り戻した世界で私の存在価値を見つけた
「存在価値、居場所と仲間を彼はくれた。情報収集も雑務も何でもしました。彼らが笑ってバスケをしている姿が好きだったから」
自然と笑みがこぼれる
彼らの楽しくやる様子が瞼に残っている
「でも彼らの才能が開花し私が必要なくなってきたんです。認めてしまうのは嫌だった。だから聞いたんです。『私はもういらないですか?』、と」
返ってきたのは予想通りで、残酷なこと
私が1番聞きたくなかった答え
「私の存在理由もなくなった。親友だと思っていた桃井さんにも、裏切られた」
沢「何、したんだよ」
『ねぇ…どういう、こと』
桃『あ、知られちゃった?本当いいざまだよね〜私あんたの事大嫌いなの』
桃『ざまあみろ』
「私が今までやってきた仕事が全部彼女がやったことになってたんです。彼女は、私が嫌いだった…」
親友だと思っていた
仲間だと信じていた
居場所だと信じていた
「あの日言われたことがトラウマになって彼らが怖いんです。彼らを見ると震えが止まらないんです…!結局居場所なんて……なかった」
涙が溢れていた
私は彼らが笑顔でバスケをすることを望んだはずだったのに
「私は部活を辞め、学校も休んで逃げるように誰もいない青道に入学しました」
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彩花 - 鳴がよかった…\`д´/ (2015年3月21日 11時) (レス) id: 7735b59be3 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - セリフや出番がすくない、川上センパイが出てきてうれしいです。 (2014年4月7日 4時) (レス) id: 8611c69c54 (このIDを非表示/違反報告)
帥帥 - 莠筝腑蕁障 (2014年4月1日 7時) (レス) id: bcb1f35d3a (このIDを非表示/違反報告)
ヒトゥ(プロフ) - 伊月先輩に一票で!! (2014年3月29日 22時) (レス) id: de9bf68707 (このIDを非表示/違反報告)
弓道ちゃん♪(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2014年3月29日 19時) (レス) id: e2b9a2bf53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷迷蝶々 | 作者ホームページ:http://mekakusi
作成日時:2014年3月10日 14時