[ダイヤのA×黒子のバスケ]少女の涙 (ページ23)

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涙21粒ページ23

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今日も日差しが強い

体育館近くの水道でドリンクを作ったりしながら汗をぬぐった

今年の夏は特に暑くなりそうだな…

降谷君とか倒れなきゃいいけど……

雪国生まれはこの暑さに慣れてないよね

すぐそこの体育館からはバッシュのスキール音と選手の声が響いていた

極力近づきたくはなかったけどみんなの手が空いてなかったから私が行くことになった

こんなところでこーいう仕事をしたりしていると昔に戻ったみたいだ

ドリンクを入れたジャグを作り終えて水道の横にある体育館の入り口を通る

通路からすぐに体育館に入れるところだから選手の様子がすぐに見えた

暑いから窓もドアも全開にしてある

中では手前側に秀徳高校

奥側には洛山高校が練習していた

そして目についたのは真太郎のシュート範囲

中学よりも広がった範囲に驚いた

今はゲーム形式のようで真太郎と黒髪の男の子のコンビプレーが光っている

……変わったね、真太郎

?「悪い!そこのボールとってくれね?」

先輩らしい金髪の背の高い人に言われる

私の足元にボールが転がっていた

私はジャグを置いてボールを取る

衝動的にやってしまったのか

それとも暑さにやられて頭がおかしくなってしまったのか

私はシュートを放っていた

高く、高く、距離のあるシュート

ボールがゴールに吸い込まれて床にバウンドする音だけが響く静寂のとき

気づいた時には遅かった

もうシュートを放っていた

緑「A、お前……」

何か言われる前にジャグを持って走り出していた

体が自然と動いた、あの感覚

結局私はバスケを捨てきれていない――――――――

こんなにも暑いのに鳥肌が立った

吉「どうかしたの?大丈夫?」

「大丈夫だよ」

私は仕事に没頭した

今すぐこの感覚を忘れてしまえるように