[ダイヤのA×黒子のバスケ]少女の涙

涙19粒 ページ21

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練習中、みんな頑張ってボールを追いかけていた


マネージャーのみんなは私を気にかけてくれながらドリンクを作ったりボール拾いをしたりしている


仕事に専念しなきゃ、と思っていてもさっきの事を思いだすと震えが止まらない


今回の事で私はみんなの足手まといじゃないかとかイラナイ存在なんじゃないかっていう不安がよぎる



みんなに迷惑かけて、私って本当に……




御「A」


「御幸先輩…?」



考え事をしてるといつの間にか休憩になっていて選手たちが戻ってきていた


私もあわてて動こうとするけど御幸先輩が止める



御「今日はあんまり無理すんな。他のマネには言っといたから」


「ごめんなさい……」



みんなに迷惑かけてばかり…



マネージャーのみんなにも、選手のみんなにも、監督たちにも



自分が情けない



御「なんがあったかはまだ聞かないけどさ、あんまり思いつめんなよ」



まだ、ってことはいつかは聞かれるんだ


でも御幸先輩なりに励ましてくれてるってことはわかる



御「お前はこのチームにとって大切で、必要な存在なんだからさ」



御幸先輩がニカッと笑って私の頭をポンポンとしてくれた



それだけの事でも嬉しくて、なんだか元気が出てくるようだった



「ありがとうございます…」


御「おっ笑ったな!お前の笑ってる顏、みんなの力になるからさ、笑っててくれよ」


「はい!!」



私は今できる精一杯の笑顔で返した



御幸先輩の顏が若干赤くなったけど気のせいかな…


休憩が終わってまた練習が再開される



今ならどんな仕事だって何でもやっていけそうな気がした








過去の事は今は忘れよう




私はもう帝光の「光」でも「影」でもない









今は青道高校野球部の「影」なんだ

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