涙13粒 ページ15
「俊先輩…?」
俊「久しぶり!」
校門の前でお姉ちゃんと同じ学校で仲がいい伊月先輩がいた
なんで先輩がこんなところに……
俊「Aちゃん1人で帰らせるのは危ないかなって思ってね。ついさっき来て待ってた」
「わざわざありがとうございます…」
あ、結城先輩もいるんだけど大丈夫かな
ていうか紹介しないと失礼だよね
「結城先輩、この人は姉と同じ誠凛高校に通ってる伊月俊先輩です」
俊「初めまして、2年の伊月俊です」
結「3年の結城哲也だ」
このあと3人で帰ることになった
ちょっと気まずくなるかなって思ってたけど割と話した
俊先輩がバスケ部だってこととかお姉ちゃんがその部のカントクだってこととか
結城先輩も俊先輩も楽しそうに話してて安心した
結「じゃあ、オレはここで曲がるから気を付けて帰れよ」
「はい、ありがとうございました」
俊「結城先輩、これからもAちゃんの事よろしくお願いします」
結「ああ。また話そうな、伊月」
はい、という俊先輩はすごく嬉しそうで結城先輩になついたみたいだった
結城先輩を見送った後、2人恵また歩き出す
俊「もう、大丈夫なの…?」
「?何がですか?」
俊「なんか部活で悩んだ風だったけど……」
中学の頃の話をしているのだろう
あの頃から俊先輩には頼ったりすることも多かった気がする
「はい。すごく楽しいですしやりがいもありますから心配しないでください。野球部に入ってよかったって、思ってますから」
俊「そっか。Aちゃんが辛そうなのはもう見たくないから、さ」
俊先輩にはたくさん心配かけてすごく申し訳なくなる
でもそうやって心配する姿はどこかお兄ちゃんっぽいなって思った
俊「あ、そういえば1年で結城先輩と下の名前が同じ奴が入ってきたんだよね」
聞いた瞬間、嫌な予感がした
私の中であの名前の知り合いは「彼」しかいなかったから
俊「体力ないし小さいんだけどさ、パスの時とかすごいんだよ!」
「そ、そうなんですか…」
これさえ聞いてしまえば特定なんて軽いものだった
俊「中学同じだったよね?『黒子テツヤ』っていうんだけど……」
『今の彼らに影は必要ありませんね』
心臓がいつもより大きく波打った気がした
伊月先輩は何が原因で私が部活を辞めてしまったのか知らない
俊「って大丈夫!?顔青いし震えてるよ!?」
「大丈夫です…」
それを言うのもやっとだった
彼の名前が私の頭の中を渦巻いているだけだった
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彩花 - 鳴がよかった…\`д´/ (2015年3月21日 11時) (レス) id: 7735b59be3 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - セリフや出番がすくない、川上センパイが出てきてうれしいです。 (2014年4月7日 4時) (レス) id: 8611c69c54 (このIDを非表示/違反報告)
帥帥 - 莠筝腑蕁障 (2014年4月1日 7時) (レス) id: bcb1f35d3a (このIDを非表示/違反報告)
ヒトゥ(プロフ) - 伊月先輩に一票で!! (2014年3月29日 22時) (レス) id: de9bf68707 (このIDを非表示/違反報告)
弓道ちゃん♪(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2014年3月29日 19時) (レス) id: e2b9a2bf53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷迷蝶々 | 作者ホームページ:http://mekakusi
作成日時:2014年3月10日 14時