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涙9粒 倉持side ページ11




オレと御幸は決勝戦が始まる前に3年の先輩たちと合流した


決勝を見てみたけど……ダメだな、こりゃ



3年と差がありすぎる


いくらあいつが頑張っても無理だろ、と思ってたけど第4Qで一変した



「『どんどん決めてくんでよろしく頼むっス!!』」



どこぞの馬鹿が発したそれと酷似した発言に爆笑するどころか口があんぐり開いた


…おいおいこいつこんなキャラじゃねーだろ


先輩たちもかなり驚いてるし


そして初っ端のあのシュート


「『入らない?オレのシュートが?』」


あいつの放ったシュートは信じらんねぇくらい高くて、綺麗で、






思わず見とれてしまった



「『そんなことあるはずないだろう、馬鹿め』」



…また口調が変わった



それからというものあいつはどんどん決めていった



不可能な体勢でシュートしたり、異常な瞬発力でブロックしたり




止めようとした3年がなぜか転んだり







モブ1「あーーー!!!思い出した!!」


モブ2「何をだよ」



モブ1「あの子中学ん時に雑誌で見たんだよ」


モブ2「何?モデル?」


モブ1「ちげーよバスケだよ!!」



何人かがていうか野球部のメンツは試合を見ながら耳をあっちに集中する


オレもだけど


モブ1「帝光って知ってるだろ?バスケが強いとこ。あの子あそこの選手だったんだよ」


モブ2「でも今はバスケやってないんだな」


モブ1「怪我かなんかって聞いたけど。中1からレギュラーであのキセキの世代にも匹敵するって特集されてて。当時はバスケ男子のアイドル的な存在でさ」


モブ2「まぁ可愛いしな」


モブ1「天才的な才能を持ち、コートでプレイする時は彼女の独壇場。誰も口出しできないほどの圧倒的な力。『女王』相田A」




それからの話は耳に入ってこなかった


とにかくあいつがすげぇ選手だったってことはわかった



たしかにこれはあいつの独壇場だな、と思いながら見る




みんな同じ事を思ってるんじゃないだろうか



じゃあ、なんで部活でバスケしないんだ?




最後にAにボールが回るこのシュートも、綺麗なフォームだった





試合が終わった瞬間、あいつはなんだかすべてが終わったというような、吹っ切れたような顔をしていた





クラスの連中が来るとすぐに笑顔になる



屈託のない、綺麗な笑顔





倉「お前にはそれが似合ってんだろ…」




聞こえることのない声で呟いたそれは周りの声に消えた






あいつの笑顔を見ながらオレも笑った

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作品ジャンル:アニメ
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彩花 - 鳴がよかった…\`д´/ (2015年3月21日 11時) (レス) id: 7735b59be3 (このIDを非表示/違反報告)
赤音(プロフ) - セリフや出番がすくない、川上センパイが出てきてうれしいです。 (2014年4月7日 4時) (レス) id: 8611c69c54 (このIDを非表示/違反報告)
帥帥 - 莠筝腑蕁障 (2014年4月1日 7時) (レス) id: bcb1f35d3a (このIDを非表示/違反報告)
ヒトゥ(プロフ) - 伊月先輩に一票で!! (2014年3月29日 22時) (レス) id: de9bf68707 (このIDを非表示/違反報告)
弓道ちゃん♪(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2014年3月29日 19時) (レス) id: e2b9a2bf53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:迷迷蝶々 | 作者ホームページ:http://mekakusi  
作成日時:2014年3月10日 14時

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