Gray.104 ページ4
.
店の入口を開けると美味しそうな匂いが強まった。
私のお腹は何か食べさせろともう一度、先程よりも大きく「ぐうぅ」と鳴った。
ファミレスなんていつぶりだろうか。
ここの煮込みハンバーグは格別なんだよね。
うーん、でも、シーフードグラタンも捨てがたい…。
考えただけでまたお腹が鳴りそうだった。
けれど。
「…うわぁ」
ファミレスの中は満席だった。
主に店内の八割は部活帰りであろう学生で埋まっていた。
部活後でお腹空いてますもんね…。
ファミレス安いですもんね…。
そこは考えてなかった。
店員さんにも満席の事を告げられ待つかどうかを至極丁寧に聞かれた。
学生と言うのは食べ終わってもしばらくは屯するもので
待つのは流石に気が遠いかなぁ、ともう一度、店内を見渡した。
「…あ」
店内の奥の方の席に何とも目立つドレッドヘアの人物が居た。
ラッキー!と胸中で思うと同時に「知り合いが居たので、相席で」と店員さんに言った。
そして二、三言話すと一つの席に向かう。
「はーいざっきくん」
と、部活をサボった灰崎くんに虹村先輩が言う時のように笑顔で言うと
「ゲッ」
メニューを食い入るように見ていた灰崎くんが顔を上げ、まるでサボり現場を虹村先輩を見られたような声をそんな表情であげた。
人の顔を見てその反応はどうなのかと思いながら向かいに座り
既に平らげられテーブルに置かれた鉄板を見ながら問いかけた。
「何食べたの?」
「チーズインハンバーグ…っつか、何しれっと向かいに座ってんだテメェは」
「だって席空いてないんだもん。…あ、新作の唐揚げだって
味が沢山あるみたい。灰崎くんって確か唐揚げ好きだよね?」
早速メニューを見ながらそう言うと
灰崎くんの返事はなかった。
無理に相席して不機嫌にさせた故に無視されたかと思ってメニューから彼に視線を向けると
灰崎くんはいつから見ていたのか私をじっと見ていた。
82人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゴキブリと化した灰崎 - ミリイ(灰崎信者)さん» てめぇも灰崎も◯ね、カッコよくねぇわあんな奴。キセキバカにすんなよ。クソバカ (2020年4月1日 21時) (レス) id: 5f9510aad2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴキブリと化した灰崎 - こんな奴が叩かれないのが私は本当にムカつく (2020年4月1日 21時) (レス) id: 5f9510aad2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴキブリと化した灰崎 - ミリイ(灰崎信者)さん» 何がリク主の特権だよ!!作者はテメェの道具じゃねぇんだよ!!テメェにリクする資格とかねぇわそんなに見たけりゃ自分で書けば?マリイミリイキモい◯ねウザい自分の意見を押し通すな。迷惑考えろ!二度とリクすんな!占ツクやめろ、ネットやめろ (2020年4月1日 21時) (レス) id: 5f9510aad2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴキブリと化した灰崎 - ミリイ(灰崎信者)さん» キャラに様つける奴キモいし、ウザい。氏ね (2020年4月1日 21時) (レス) id: 5f9510aad2 (このIDを非表示/違反報告)
ゴキブリと化した灰崎 - ミリイ(灰崎信者)さん» 吐き気するなら見るなよwwwバカ発言多くて草 (2020年4月1日 21時) (レス) id: 5f9510aad2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:由麻 | 作成日時:2018年12月26日 1時