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九話 ページ11

目の前に座る小夜はとってもきれいだ

見た目はもちろん、中身がすごく

一緒にいるとなんでも今までの罪が浄化されたような気がしてくる

はじめは灰谷竜胆も小夜の見た目によってきた一人なのかと思った

でも違ったんだ

あたしが灰谷竜胆に会ったのは半年前の”あの日”

彼氏が暴走族の元総長だったし年少経験があったから、あの兄弟の噂を聞いたときも特に何も感じなかった

灰谷竜胆を見かけたのは六本木では知る人ぞ知るクラブの路地裏

あの日、あの時、あたしは初めて人を怖いっておもった

同時に理解した

小夜は灰谷竜胆の諸刃の剣なんだって


「じゃあもう会ってるのかもしれないね」

「え?」


小夜はもう守ってくれる人がいる。とても強い、いかれた兄弟

灰谷竜胆の小夜への愛情は、執着か、溺愛か、はたまた狂愛か

天使みたいにどこか消えてしまいそうな儚い小夜には、あいつの重いぐらいの愛のほうがいいのかもしれない




「灰谷兄弟と、班目獅音」



でもきっと小夜は純粋で純白だから、あいつらの黒に染まる

いや、もうとっくに染まってる

それでもあたしは小夜をあいつらから引き離したりしない

さよがあの二人のことを話すとき見たことないくらい幸せそうに笑ってるから

大事な小夜が笑ってくれてるなら、それがどこであれどうでもいい

あいつらに囲われているのに気づかないまま、無邪気に笑ってる小夜は愚かで、とてもきれいだ


あたしはうれしいんだよ、これでも


「会ってたらきっと」


小夜が私と対等になった気がして


「面白いくらい気が合うよ」


大好きな小夜と堕ちてるんだって

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 灰谷竜胆 , 灰谷兄弟   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:sss | 作成日時:2022年7月19日 11時

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