梵天に仕えるメイドは生理中らしい。【灰谷蘭】

〖17〗 ページ19

「朝ごはん作って」


蘭さんの前で初仕事！

頑張らないと…！


『何食べる？』


「なんでも」


蘭さんはスーツのポケットから煙草を取り出す。

…吸うんだ。

蘭さんはライターで煙草に火を付ける。

吸うと、口から煙が出てくる。

煙草の煙が宙を漂う。

ちょっと離れていても、煙ったい。


……何作ろう。

蘭さんが食べたい物…



カロリー控えめの美味しいやつ

サラダ？

まずサラダから作る。


「散歩行ってくる」


『いってらっしゃい』


「いってきますのキスは？」


『へ？！』


台所に入ってきて私を抱きしめる。


『蘭さんっ！』


グイッ

チュッ


「今日キス何回目？」


『…分かんない』


頭が朦朧(もうろう)として考えられない。


蘭さんはそのまま外へ行ってしまった。

とりあえずサラダを作る。

チーズをトッピングして、「おいしそう」に見せる。




……料理が不得意なのはここだけの話。

いつも一生懸命作る。

でも上手くは出来ない。

蘭さんにこんな料理食べさせるの？！

サラダだけ……

寂しいから他も作ろ…


コンビニで買ってくるか。

それしか手が無い。

コンビニ弁当で許してね蘭さん！

お金を持ってダッシュでコンビニまで行く。

早くしないと蘭さんが帰ってきちゃう！



蘭さんに鍵渡してないから入れないよね…？

早くしないと！

そのころの蘭さん。→←〖16〗

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す