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No.54 ページ6

蓮「ねぇ、Aちゃん。早い段階でわかっていたのなら、なぜ話しかけてくれなかったのかい?」

そう聞いてくる蓮さん。

『……蓮さんを泳がせておいて、私に手を出す様なら、そのタイミングで捕まえて、警察に出す予定だったんだけど…

まぁ、そんな悠長な事言えなくなって、今こうして貴方を抑えようとしているんだけどね。』

そう言って私は少し彼から距離を取る

蓮さんは私の言葉を態度を見て、表情を一変させた。真顔で私を見て

蓮「……Aちゃんは僕の事が好きだよね?」


そう言ってくる。


『…”常連さんとしてね。”

アンタを男性として見た事は1度もない。』


そうハッキリと言ってやった。


蓮「……なら、あの男……安室って奴が好きなの?あの男の方がいいの…?僕じゃなくて…?」


……やっぱり噂知っていたか。よかった早めに手を打っておいて。


『…あの人も嫌いじゃないよ。いい人だよ。だけど恋愛対象として見た事ない。少なくとも、蓮さんよりはいい人と思っているよ。』

私はそう言うと、蓮さんは目にじわっと涙を貯めて、笑いながら私を見てくる

蓮「…僕はあんな奴より君をわかってあげられる。僕の方がわかっている。顔はあっちの方がいいよ。でも…!!」


『…わかってねぇよ。あんた。私の事何もわかってない。』

私は飴をガリッと噛んでしまい、ヒビが入ってしまう。

『一つ教えてあげる。何であの人の方がいい人だと思ったか。あの人も何とも迷惑な方法で告白してきて、噂になって面倒だと思っているけどさ…

ストーカーという犯罪を犯して、そして無理矢理こうして告白してくる自己中心的な男よりは、全然いいよね。あの人の方が。』

あと、正義の心を持ったあの人の方がやっぱりかっこいいよ。自己中心的なのはあっちもだけど

そう考えながら、私は目を見て言うと、彼は目を見開いて、そして俯いた。ナイフを持っている手は微かに震えていた



蓮「…自己中心的でもいい。君を…あの男に取られる位なら…どんな手を使っても…。君を今から抵抗出来ないようにして、誰の目にも触れない所に連れていけば…僕の物に…」

虚ろな目で涙を流し、私を見てナイフをかまえた

私はそれを見て静かに溜息をついた。


『…ま、そうくるよな。』


私はすっと戦える体制になる。


彼は虚ろな目をして笑い


蓮「…僕の物になって。」


そう言って私に向けてナイスを振りかざした

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シルフィ - No.54の最後の行のナイフがナイスになってます。 (2月18日 14時) (レス) @page6 id: 5010c918af (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - からかい上手〜の作品からこの物語に辿り着きました。またテイストが違う作品でワクワクしています、ありがとうございます! (2022年6月26日 11時) (レス) @page12 id: 39ab5c799a (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続き読みたいです (2022年4月26日 6時) (レス) @page13 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにこ(プロフ) - 続きがものすごく気になります…!更新待ってます! (2019年12月16日 22時) (レス) id: 9f72c6a150 (このIDを非表示/違反報告)
nana317(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!すごく続きが気になります!更新待ってます!! (2019年11月7日 15時) (レス) id: 07d89329e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月21日 11時

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