【ハイキュー×暗殺教室】音駒のマネさん。

楽しい時間は過ぎ去って。 ページ41

Aside

「ありがとな！スッゲー楽しかった！」

「…アザス」

あれから30分程皆で練習。翔陽のレシーブを鍛えたり、影山君のトスを打ってみたり。

途中で賑やか2年の先輩組も混ざってWS2枚とLiが増えてより楽しかった。

“烏野の守護神”かぁ…西谷先輩かっこいいな。

…ローリングサンダーって何。







「あっあの！」

首を傾げて声がした方を見ると…

「連絡先！交換してくれませんか！」

件の西谷先輩が。…何故に敬語？しかも私の連絡先？

「良いですよ。西谷先輩」

スマホを出してlineの交換をすると地面に伏されて泣かれた。いやなんで。

「西谷は先輩呼びに弱いからなぁ。俺も良い？」

爽やかな笑みを浮かべて近づいてくる先輩。

西谷先輩のスガさん！と言う声からスガさん？というのは苗字なんだろうか、と思う。

「自己紹介まだだっけ？俺は菅原孝支、三年な」

「よろしくお願いします…菅原先輩」

おぉ！と謎の歓声。先輩呼びしちゃまずかったかな。

(先輩呼びしてくれる奴少ないからなぁ。何か新鮮だな！)

夜久先輩と仲良くなったっぽい。部でのポジも同じ感じなのかな。







「そろそろ帰っぞ。…まだ居たかったァ？今度にしろよ」

「え…でも翔陽とメアド交換したし…いっか…」

研磨先輩が“翔陽といるの疲れるけど楽しい”って言ってるなんて…。

恐ろしいな翔陽のスキル(人を引き寄せる翔陽(サン)パワー)。









バスに乗り込む私のジャージ袖をくいっと引いた誰かに視線を向ける。

「…蛍？何かある？」

イヤ…別に…ともごもごする蛍。何々？



「…今度一緒にスイパラ行かない？」

…スイパラ？

おおよそ出てこなさそうなワードに暫し沈黙した後、

そういえばこの人の好物ショートケーキだったな、と思い出す。




「良いよ。インハイ終わったら」

じゃ、それだけだから と烏野に戻る蛍を見送ると海さんに呼ばれたのでバスに乗る。



バスが動き出す。


窓から外を見ると大きく手を振る翔陽と小さく手を振る凛香と蛍の姿。

コッチも小さく振り返しておく。









…









…良かった。ちゃんと“月島蛍の従姉妹”で違和感を感じられなくて。

別に違うって訳じゃないんだけどでもちょっと、ね。

少しの真実。→←もう一回！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す