【ハイキュー×暗殺教室】音駒のマネさん。

練習試合。2。 ページ14

磯貝side

うーむ。困った。


俺の実感なんだけど、音駒のマネで1番可愛がられているのは朝篠だと思う。

勿論、神崎も可愛がられていない訳じゃない。

でもどちらかというと、その清楚な雰囲気などから、憧れの存在に近い扱いだと思うんだ。

神崎も大事にしてくれて嬉しいと言ってたし。

それで、この場合何が問題かって言うと。



「ドリンクです。ちゃんと休憩して下さいね」

「ありがとう☆本当可愛i「岩泉先輩もどうぞ」「お、ありがとな」2人とも遮らないで！？」

「「俺らも〜」」

「…！？分かりましたから離れて下さいっ！花巻先輩、松川先輩！国見君助けて！？」

「え…俺ムリ」


そう。臨時でマネに入った青葉城西高校の皆さんが異様に朝篠に構っている事。

なんて言うか…特に3年の花巻先輩と松川先輩のスキンシップが激しい。朝篠も普段の塩対応を崩されているレベル。


中3の頃から朝篠は塩対応のサバサバ女子だった。速水と似た感じだったかな。淡々と標的を狙う姿が印象的だった。


それが今。

「いい加減離れて下さいっ！」

「え〜良いじゃん、休憩だし」

「良い訳ないでしょ！」

「マッキーもまっつんもズルい！俺も「良い訳あるか！クソ川ボゲェ！」痛っ！岩ちゃん酷い！」


こんな調子である。賑やかな青城に比べて音駒(ウチ)は…

「…青城の3年なんのつもりだよ」

「ウチのマネに手ェ出すんじゃねーよ」

「…確かにAにやたらとくっついてんの見んのは腹立つ」

「…(コクコク)」

「ウチのマネから手を離せゴラ」

「山本先輩、威嚇しちゃダメです」

…この会話から分かったと思う。音駒の先輩方は青城の過剰なスキンシップに対して、激しく苛立っている。

特にその中心が、夜久先輩と研磨先輩。あと福永先輩もすごい勢いで首を振って同意してる。

でもさっきからチラチラとこっちの反応を窺ってるんだよな、及川先輩。しかも見て楽しんでる。


「先輩方。ココで苛立つのは相手の思うツボですし、何か思う所があるのなら」

「試合で…ですよね？」

先輩方の前に立って言った俺と神崎。夜久先輩のAはどーすんだよ、と言う問いに、アイツなら気にしなくて平気です、と返す。

大丈夫。悪い人たちじゃないし。


「第2セット始めます」

どうにか花巻先輩達の拘束を逃れたらしい朝篠が試合の再開を告げた。

「おっし！もう1セット取ってAちゃん返してもらうぞ！」

「「「おう！」」」

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