それから(第二話) ページ19
凛月side
何も考えたくない。
何も見たくない。
何も―
あれ?
最後に涙と喋ったのはいつだっけ?
ちゃんと笑ってる顔を見たのは?
あの時…ジャッジメントの俺はどんな顔してたの…?
立ち止まっても、上がった息を整えても何も分からなかった。
分かったことは朔間涙が俺の妹がやりたいことを見つけて、ガムシャラに頑張れたって事だけだった。
なら俺は応援しなきゃ。
でも、できない。素直に喜べない。
涙の笑顔が消えた夕焼けが忘れられない。
涙を守れなかった自分が大っ嫌い。
王さまの言っていたことは本当だった。本当で、図星で認めたくなかった。
結局、涙を守っていたのは自己満足でしかなくて。
何もできなくて、壊れていくのが怖いだけ。
兄者を反面教師にしたただの真似っ子だ。
自分を見て欲しくて、涙をダシにしてるだけ。
「もう大丈夫と笑えるその日まで」
「もう少しだけ、あと少しだけ」
「僕に君を護らせて」
夕暮れのオレンジ色が大好きで、大切で、守りたくて、守れなかったあの色で。
何故だが雨が止まらなかった
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悠哉(プロフ) - 佳乃さん» 嬉しい言葉ありがとうございます!まだまだ未熟者ですが、これからも応援宜しくお願いします! (2018年6月10日 8時) (レス) id: 06e3f3c240 (このIDを非表示/違反報告)
佳乃(プロフ) - 頑張ってください! (2018年6月9日 16時) (レス) id: a3cd6ccc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠哉 | 作成日時:2017年10月29日 8時