それから(第二話) ページ17
凛月side
凛「ちょ〜っと今のは聞き流せないかなぁ。」
もぞもぞと寝転んでいたコタツから起き上がると王さまの何も考えていないかのようなえ笑顔に腹が立った。
凛「そのルイとやらは、朔間涙?…だとしたら俺は王さまを許さない」
ザワっと一瞬でさっきまでの柔らかな空気が乱れた。巻き込んじゃったセッちゃん、ナッちゃん、ス〜ちゃんには悪いな、って思いながらもどうしても許せなかった。
月「そう。リッツ、お前の妹の朔間涙。…おれはルイに頼んで衣装を作ってもらっていた」
凛「…なんで王さまが妹のこと知ってるの?」
ずっと秘密にしていた。元々涙の引きこもった原因が友好関係だったから。
月「きらきら星。ルイにピアノを教えたのはリッツだろ?弾き方がそっくりでフラフラっと音楽室に立ち寄ったらルイがいた。」
凛「なっ……?!!!」
なんで、涙がピアノを………?涙はピアノから離れた…サックスばっかり演奏していたのに…
月「俺はこれからの衣装全部ルイに任せようと思う。」
衣装を、ルイ1人で…?ダメ。そんなことしたらまた…
凛「王さま、それは涙のお兄ちゃんとして認められないなぁ。涙はまだ小さいから」
月「ルイはもう中学生だろ?そろそろ外の世界を知った方がいい。いつまでも生ぬるい温室で育てても芽は伸びないぞ☆
それに…お前はレイをあんなに嫌っているのにルイにはそんなに執着があるんだな?ルイを家に閉じ込めて、自分でお世話して“僕は頑張ってる!褒めて!”とでも言いたげだな!……笑わせんなよ」
王さまの細く爛々とした翠が俺を捉えて離さなかった。
たしかにその通りだ。俺は、兄者みたいにはなりたくなくて、兄者の反面教師をしたいだけ。俺の自己満足でしかない。
でも、どうしても認めたくなかった。
凛「…さい……うるさい!!!!王さまは何も知らないのに、そんな風に言うな!自分勝手にセッちゃんを置いて、ボロボロのセッちゃんが苦労したのも知らないくせに!」
違う、言いたいのはこんな事じゃない。
なのに言葉が止まらない。あぁ、なんで普段は言いたいことも言えないのにどうして人間はこんな汚い言葉ばかりを並べられるのかな。
啖呵を切った言葉はダムの貯水湖から溢れ出たみたいに止まらない。ううん、止め方が分からなくなっちゃった。
凛「王さまなんて大っ嫌い!!!!!!!!!!!」
あ、1番最低な言葉を言っちゃった…
驚いたみんなの顔をみてどうしたらいいかわかんなくてセナハウスを飛び出した。
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悠哉(プロフ) - 佳乃さん» 嬉しい言葉ありがとうございます!まだまだ未熟者ですが、これからも応援宜しくお願いします! (2018年6月10日 8時) (レス) id: 06e3f3c240 (このIDを非表示/違反報告)
佳乃(プロフ) - 頑張ってください! (2018年6月9日 16時) (レス) id: a3cd6ccc41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠哉 | 作成日時:2017年10月29日 8時