私にできること(第二話) ページ8
涙side
「っ…………………ゆめ……………」
どんな夢だったかは思い出せないけど、とりあえず気持ち悪さだけはあった。
久しぶりにお腹空いたな。一階にはりつがいるハズ。
トマトジュースでも飲もうかな、
なんて呑気に考えていた。
そのままベッドから起き上がって寝ぼけた頭で部屋を出ようって思ったんだっけ、、
頭が冴えてきて、脳裏に焼き付いた記憶を沸々と沸き立たせた。
乱暴に伸びる手。殴る手、蹴る足。
嫌だ。苦しい、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い
涙「………っぁ………ヒュッッッ…り、つっ」
咄嗟に何かを掴もうとして伸ばした手は大きな音を立てて崩れた。
苦しくて、痛くて、助けて、やめてって叫んでも誰も助けてくれない。痛さと苦しさだけが募ってく。
ガチャッ
「涙!!!!」
扉が開いて駆け寄ってくれたりつ。
涙「り、……ゲホッ…は……あ゛…は」
苦しい。立てない。力が入らない。
ぼんやりとした目の前と聞き取れない声が多くて、何もわからない。
あれ………りつ、どこ?りつ…りつ
りつがいない??
また…1人?
涙「やっ………!り、つ…いかないでっ………!!!」
凛月「大丈夫…大丈夫だから…。
俺はちゃんとここにいるから…。」
ぎゅうって、りつの低い体温を感じた。
涙「……………………………り、つ……ゲホッ…」
凛月「…なぁに?」
涙「る、い、は、キタ、ナ、イ…子?」
凛月「…そんなことない。涙は汚い子なんかじゃない…」
涙「……………………よ、かったぁ…………」
疲れたなって思った時にはもう睡魔に逆らう気力もなくて。
やって来る疲れと睡魔の波にそのまま溺れた。
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悠希(プロフ) - 吹雪さん» 吹雪様嬉しいコメントありがとうございます〜!(´;ω;`)凛月くんカッコイイですよね……!!分かります!これからも更新頑張らせていただくので、この作品をよろしくお願いします (2017年8月19日 9時) (レス) id: 01b9eac922 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。大変だとは思いますが頑張って下さいね。凛月君が大好きなのでこの小説は嬉しいです。 (2017年8月17日 8時) (レス) id: 4c6b2a6bdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠希 | 作成日時:2017年8月3日 22時