Whether, and to hear the voice.

それぞれの約束（第二話） ページ31

るいside

涙「りつ………………」
目がさめたら凛月の背中にいた。

また迷惑かけちゃったんだ。って罪悪感。
ごめんねって謝りたかった。

凛月「起きた？大丈夫？気持ち悪くない？」
涙「……ごめんね」
凛月「…何で涙が謝るの？」

涙「るいは汚い子たがら……」
凛月「涙は汚い子じゃない」
涙「でも…((凛月「涙は悪くない。」

凛月「「涙は汚い子」なんて悲しいこと言わないで。」
お願い、と背中越しに言われた。
ちょっと声が震えてた。
涙「………ん」
ねぇ、りつ顔見えないよ。
今のどんな顔してるの？
泣いてない？
るいはりつの泣いてるとこなんて見たくないの。
りつが泣いてたらるいはりつの涙を拭きたい。
りつがいつもしてくれるみたいにしたいんだよ。

涙「りつ……………ごめんね…………」
駄目な妹でごめんね。

りつに負担がかからないようにするには今は背中に体重を預ける事だけだった。









涙「……………………ん」
ﾀｯﾀｯﾀﾀﾝｯ……


あれ…ここどこ…？
涙「りつ……………………？」
りつは踊ってた。きっと練習してる。
何の曲かはわからないけど、りつが好きな曲。

りつの黒い髪が動きに合わせてピョコンピョコンって楽しそうに踊ってた。


凛月「あ、起きた？…これ飲もっか」

涙「…………いらない」

凛月「……何で？」
涙「…いらない」
凛月「涙、あのね、涙の体はお水でできてるの。でもそのお水が今、涙の体にないの。だから水飲まないと。」
涙「…嫌だ」
凛月「ねぇ…お願い…。また点滴したくないでしょ？痛いのは嫌だよね？」
点滴…………あれは嫌だけど……



涙「…嫌だ」
凛月「るい……！」
少し怒ったりつの口調から苛立っていることが分かった。
そりゃそうだよね。こんな手の掛かるお荷物早くいなくなった方がいいよね。

　 「もう…どうだっていいな」

針が壊れた→←それぞれの約束（第一話）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す