夢ノ咲へ(第二話) ページ21
凛月side
凛月「ここだよ」
コンコン
「おー、入れー」
凛月「失礼しま〜す」
佐賀「ったくよ〜…。いきなりお前から電話かかってきたときは驚いたんだぞ〜?いきなりで悪いけど診断書くれ」
凛月「すいません。これです」
佐賀「えぇっと…。ふんふん…。ほー、いい医師に見てもらってんのなぁ。」
凛月「俺の伯父さんです」
佐賀「はぁ?ったく…。お前らどんだけエリート一家だよ…。」
「まぁ、診断書は本物だし。特例だぞー?」
凛月「分かってます」
佐賀「ならよろしい。……んで、お前だな。朔間兄弟の妹ってのは。」
先生が涙に視線を移した。
涙「…………」さっ
生徒に危害を加えないか見てるんだろうな。
俺の背中に隠れた涙は顔をそっと覗かせて佐賀美先生の様子を見てた。
佐賀「俺は養護教諭の佐賀美。一週間だけだけどよろしくな」
涙「…よろしく…お願いします」
涙side
きっと、そろそろ3限目が終わる時刻。
涙「………」
保健室の窓際に置かれた椅子に座って外をぼんやりと眺めていたけど……噴水にずっと人が浮かんでいたり、メガネをかけた人が追いかけられていた…のは見なかったことにしておこう。
佐賀「なぁ」
涙「??」
佐賀「お前、学校は?」
涙「っ……………」
佐賀「まだ中坊だろ?」
涙「………そうですけど」
佐賀「職務怠慢か〜?」
涙「………言い方によってはそうです」
佐賀「…ふーん。不登校か…。」
涙「………」
コクコクと頷く。この人…不思議な人だ
佐賀「この学校にも不登校はたくさんいるからなぁ…。」
「まぁ詳しくは言えんが。…あ、そういや…アイツは朔間と同じユニットだったか」
涙「……りつ、と?」
佐賀「お、正解」
涙「………りつと同じ…3年…。…………月永レオさん…ですか?」
佐賀「あ、わかった?やっぱりアイツは有名か〜」
涙「………なんで不登校になったか、とか…知りませんか…?」
佐賀「ん〜〜。知らないことも無いけど…。個人情報だかなぁ…。悪いけど教えられない」
涙「そうですよね…すいません」
佐賀「ってか、そんなの兄貴に聞けば分かるんじゃないのか?」
涙「………レオさんが悪役に、りつはピアノを使わなくなった…」
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悠希(プロフ) - 吹雪さん» 吹雪様嬉しいコメントありがとうございます〜!(´;ω;`)凛月くんカッコイイですよね……!!分かります!これからも更新頑張らせていただくので、この作品をよろしくお願いします (2017年8月19日 9時) (レス) id: 01b9eac922 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪(プロフ) - いつも楽しみに更新を待っています。大変だとは思いますが頑張って下さいね。凛月君が大好きなのでこの小説は嬉しいです。 (2017年8月17日 8時) (レス) id: 4c6b2a6bdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠希 | 作成日時:2017年8月3日 22時