第15話 研磨発見。 ページ18
ゲームセンターに着くと、そこには1人の男の子がゲーム機をいじりながら立っていた。
それ以外は、特に変哲のないただのゲームセンターだった。
「・・・やっぱいないか。」
「次どうするよ?」
「うーん・・・。」
ゲームセンターには案の定研磨は居なくて、2人とも落胆する。
次の行き先を決めようとするが、どこにいったか到底検討もつかない。
すると、さっきのゲーム機をいじってた子の友達らしき子が走ってきた。
その男の子2人が話しているのをしばらく聞いていると、
「さっきも向こうの空き地で金髪の不良が・・・・」
というフレーズが耳に入った。
もしかして・・・
「研磨じゃない?」
「行くか。」
確かでは無かったが、わずかに可能性があったので、その空き地に向かうことした。
歩くこと十数分。
だいぶ入り組んだ道に入ると、見馴れた赤ジャージにプリン頭・・・研磨の姿を発見した。
黒尾くんと2人顔を見合わせて、安心したようなあきれたような息をついた。
そして、もう一度研磨の方を見る。
さっきは気づかなかったが、研磨の隣にはオレンジ色の髪の、いかにも元気そうな男の子がいた。
中学生かな?と思ったが、左胸に「KARASUNO HIGH SCHOOL」と書いてあったので、高校生か。と内心少しビックリした。
「(でもまあ、やっくんとか優生くんもあのくらいだしね。)」
黒尾くんが「研磨!」と呼ぶと、思い出したように立ち上がって「あ、クロだ。」というと、小走りでこちらにきた。
そして、「またね、翔陽。」とオレンジ色の髪の子にいうと、スタスタと歩いていってしまった。
ちら、と横目に見ると、オレンジ色の髪の子は、心底驚いた顔をした。
あの様子だと、研磨は学校名を教えなかったのか・・・。
「あの子、烏野だったね。友達?」
そういうと、研磨は「別に、そんなんじゃない。」と言って目線を足元に落とした。
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