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放課後になったので部長に部活を休むと報告した後、校舎裏へ向かう。
歩いていると、目の前に人の影が見えた。
もう、来てるのか。
そう思い、駆け足で彼の元へ向かう。
「越前くん!おまた、…せ?」
近くまで行くと、彼が越前リョーマじゃないことに気がついた。
「誰?」
男子テニス部のジャージを着ている。
背が高いから彼の先輩かな?
そんなことを考えていると、目の前にいるこの人が口を開く。
「間違えるなんてひどいじゃないか、こんな手紙渡しておいて」
その人の笑顔に嫌気がさした。
なんだ、この嫌な感じは。
「ちょっと何いってるかわかんない…です」
すると彼は高笑いをする。
そして、一枚の紙切れを目の前に差し出される。
"私もあなたが大好きです。
今日の放課後、校舎裏に待っています。"
私の字ではないものがあった。
この人の勘違いだ。
「あの、これ私が書いたものじゃないんですけど」
そう言うと肩を壁に押し付けられる。
全身が悲鳴をあげる。
目の前を見るとこの人は気持ち悪いほどの笑顔をしていた。
「んな、わけないだろ?本当はこうされることを望んでたんだよな?な?手紙をぐちゃぐちゃにされて、捨てられた時はどうしようかと思った。けど、本当は」
俺の事が好きなんだろう?
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作者名:みみみみみ | 作成日時:2019年4月8日 18時