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何を言ってるんだこいつは。
叫びたくなったが辞めた。

「友達…かな?」

「ふーん、そ」

こいつから聞いてきたのにその態度はなんだ!
ムカつく思いを隠し笑うと目をそらされた。

「俺のことは?」

はい。地雷。
そんなことを聞かれてもどう答えればいいかわからなかった。「いや、嫌いだわ」と言えたらいいものの、自分の評判が下がるのだけは困る。

「…秘密!」

嫌味全開で笑いながら言って教室から立ち去った。後ろから彼の声が聞こえるが関係ない。嫌でも「好き!」とか「大切な友達だよ!」なんて言いたくなかった。大嫌いな彼に言えるわけがなかった……








AAが去った後、教室ではザワザワと噂をする声が聞こえる。それほ越前とAの噂だった。

彼女は笑うのが上手なのか下手なのか、どう笑っても可愛らしいとしかいいようがない。たとえ、嫌味ったらしく笑ってもそれは微笑みにしか見えないのだ。

お互いに微笑み合う姿。傍から見たらそれは両思いにしか見えない。それを疑う人このクラスに誰一人いなかった。

噂が飛び交う中、堀尾は越前リョーマに近づくとニヤニヤした顔でこういった。

「嫉妬したんだろ?俺に」

そう言えば彼は少しだけ頬を赤に染めた。口元を見れば少しだけピクピクと。

そのわかりやすさとテニスをしている時の越前リョーマのギャップの差。恋とはこれほどまでに人を変えてしまうのかと、堀尾は心で思った。

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設定タグ:テニスの王子様 , 竜崎桜乃 , 越前リョーマ   
作品ジャンル:その他
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作者名:みみみみみ | 作成日時:2019年4月3日 22時

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