2.ツンツン彼氏【中原中也】 ページ2
今回は裏切り者を排除するという任務だ。
中也さんが俺一人で片付けると言ったので私は外で待機している。
そうすると10分程度で中也さんが出て来た。
「終わった。帰るぞ。」
『あ、はい!』
中也さんが車を運転して本部へと帰る。私は報告書の作成をするために私の作業する一室へ足を運んだ。
今日は仕事とりあえず終わりかな。中也さんも終わりならどこか出かけたいなと思いながら少しデートする妄想をしつつも鼻歌を歌いながら報告書を仕上げる。
すると姐さんが入ってきた。
「最近は中也と仲良くやっているか?」
『いつも通りですよ。優しくてカッコよくて。私の片思いの一方通行じゃないといいんですけどね。』
なんて少し笑いながら話すと姐さんは首を傾げてこういった。
「中也の方がAのことを好いていると思うぞ。」
『へ?』
なんて思いがけない一言で間抜けな声が出てしまう。姐さんは知らなかったのかとでも言わんばかりの言いぶりだ。
姐さん優しいからそのような事を言ってくれているのかもしれない。
「照れているのか。不器用じゃのう。」
姐さんは何かを察したように笑い始めた。私にはなんの事かさっぱりわからなくてびっくりしている。
『姐さん、報告書出来たので提出してきますね!』
「それなら私もここで仕事に戻ることにするか。」
姐さんは面倒見がよくてとても大好きだ。首領の元へ直接報告をしに行く。
超高層ビルだなと毎日のように思いながら首領の部屋まで辿り着き、ドアを半分開けて入ろうとした時中也さんと首領が話していた。
「首領。Aを俺と一緒の任務を外してくれませんか。」
その言葉で思考回路がぐるぐると脳内を駆け巡る。
「それはどうしてだい?」
「迷惑、ですかね。仕事に身が入らないんです。」
「じゃあどうしてそんなに…」
迷惑と聞いた瞬間に私は持っていた報告書をバサバサと大きな音を立てて落としてしまった。
中也さんと首領がこちらを見る。中也さんは何故か私の顔を見てとても驚いている。
視界がぼやけて滲み始める。泣いてしまった。迷惑、仕事に身が入らない。私は中也さんの邪魔をしてしまったようだ。
『あ、あの。すみません。また来ます…!』
精一杯の作り笑いを浮かべてその場から一目散に逃げた。
中也さんが私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
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青海凪 ルナ(プロフ) - キャラのイメージには合わせたつもりですが…。 (2018年12月8日 1時) (レス) id: cb32393a88 (このIDを非表示/違反報告)
青海凪 ルナ(プロフ) - すみません。、の多用をしてしまいましたが、意味は通じていますでしょうか?そして、書けそうですか? (2018年12月8日 1時) (レス) id: cb32393a88 (このIDを非表示/違反報告)
青海凪 ルナ(プロフ) - リクエストをさせていただきたいのですがよろしいでしょうか?ドストエフスキーさんと夢主ちゃんで敵組織相手に戦闘時の作戦を考える話が読みたいです。夢主ちゃんも頭の回転が早く、ドストエフスキーさんが立案する感じではなく、一緒に立案する方でお願いしたいです。 (2018年12月8日 1時) (レス) id: cb32393a88 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - 凜恵さん» 有難う御座いました。リクエスについて了解致しました。またリクエストが思い浮かびましたらリクエストさせていただきます。 (2018年10月21日 19時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
凜恵(プロフ) - 黒バイさん» いえいえ、構いませんよ!今度は少し詳しめでお願いします、リクエスト消化順々にやっていくのでよろしければどうぞ(^^) (2018年10月21日 18時) (レス) id: 0f32b4306e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凜恵 | 作成日時:2018年10月17日 22時