合宿前オリエピ-看病イベント編-2 ページ43
「最近大変そうだし、疲れが出たのかもね。風邪、ゆっくり治してね」
「ふぁい‥‥」
おでこに濡れたタオルを乗せられた。
結構な熱だ。風邪だと勘違いされて助かった。実際はやばいドーピング剤の副作用ですなんて言った日には家族会議になる。
病院に連れてかれたとしても血液検査だけは避けねば‥‥未知の薬剤の摂取跡が分かっちゃたまらないし‥‥。
ただ、最近疲れが出ていたのは確かだ。コナン式秘密道具の作成にも睡眠時間を削っていたし。
世宇子中学との戦いの手前、本当なら休みたくはなかったのだけど。兄さん達なら私の手助けが無くても‥‥。
あれっ。アフロディくん、私の顔覚えてないよね？
大丈夫だよね？錯乱してたから大丈夫だよね？
＊＊＊
「リコが風邪を引いた？」
鬼道がバインダーから顔を上げる。
「そうなんだよ、結構熱出ててさ。家で寝ててもらってる。悔しがってたんだよな、データが取れないって。そんな時くらい寝とけばいいのに」
「無理するのはいただけないな‥‥」
「こんな時までデータっスか？」
「円堂がサッカーバカなら、リコはデータバカだな」
壁山は心配そうにし、風丸が呆れる。円堂がボール片手に口を尖らせる。
「人に移すと早く治る！って聞いたことあるからさ、早く俺に移せよーって言ったら、リコが"兄さんに移すのは断固拒否するし、そもそも兄さんに移そうとしても跳ね返されそう"って言われちゃって」
「ああ‥‥」
その場にいたサッカー部員全員が頷いた。
「大丈夫かな。俺風邪とか引いたことねえから、わかんねえんだよな」
「キャプテン引いたことないんだ‥‥」
「納得でやんすね」
宍戸と栗松が頷いた。この兄妹二人、本当に対照的である。風丸が豪炎寺を見る。
「お見舞い、どうする？」
「あまり大勢で行くとあいつの負担になるかもしれない」
「‥‥俺は行ってもいいか」
鬼道が言えば、二人は顔を見合わせた。
「まあお前はそうだよな」
「？」
「お兄ちゃんは一旦練習抜けて行ってきても良いと思います！」
「？さ、流石にそれは」
「良いから良いから、リコちゃんのとこ行ってきてあげて。ほら、練習後だと遅くなるし、他の人と被るでしょ？休憩ついでに」
「あ、ああ‥‥」
音無と木野が鬼道の背中を押す。円堂が快活に送り出した。
「おっ、じゃあ鬼道！リコの様子見てきてくれよな！」
「キャプテン何で気付かないんだろな」
「鬼道さんも無自覚っぽい感じするし」
「あの二人大丈夫なのかな」
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黒牡丹(プロフ) - 焔さん» 好みと言っていただけて本当に嬉しかったです。書けないことになれば、とにかく頭の中に思い描いていたネタだけでも箇条書きにしてでも投稿はするつもりです。嬉しく優しいお言葉、本当にありがとうございます。 (2020年7月23日 12時) (
レス) id: 51616291f0 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 黒牡丹さん» レスありがとうございます。黒牡丹様が帰ってきてくださって、今の心境を教えてくださっただけでも嬉しいです。ありがとうございます。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 焔さん» コメントありがとうございます。お話の続きを私自身が書くのは無理だと悟ってしまいました、申し訳ありません。なんとかして、彼女の物語を完結させたいと思います。どうか、よろしくお願いします。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 夜さん» コメントありがとうございます。何度もコメントしてくださっていたのに、本当に申し訳ありません。私の手から離れるかもしれませんが、それでも一度思い描いた物語として皆様の元に届けたいと思っています。読んで頂いて、本当にありがとうございます。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます。こんな形でのコメント返信申し訳ありません。せめて、物語として皆様の目に触れるようにしたいと思います。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
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