161話 ページ17
シュート技からシュート技、と個人技が強いが連携はそれなり。身体能力の高さが強みか。
ふむふむと最早癖となってしまった分析をしながら試合の成り行きを見守る。
そう流暢に構えていたら、シュートしようとした染岡君が相手選手に弾き飛ばされた。
慌てて救急箱を持って、皆が染岡君に注意を向けている間に天帝の目を発動する。捻っただけだ。後遺症は残らないようだし二、三日で治るだろう。
木野ちゃんに駆け寄り、救急箱を渡す。
「……足を、捻ってるみたいだよ。多分二、三日で治るはず」
「そう、ね。でも、試合は無理よ」
木野ちゃんは染岡君の手当てをしながら眉を下げた。
え、マジで大丈夫だよね？
イナズマ落とし完成させないと本当に攻める手立てがない……いや、これイナズマイレブンだったな。いけるわ。
染岡君の代わりが土門君。
FWに出された壁山君が青ざめているのを見て、頑張れとしか言えない。頑張れ。豪炎寺君かなり頑張ってたから、せめてそれくらいは汲んで欲しい。
豪炎寺君が土門君がキラースライドでボールを奪っていたのを見て、驚いた顔をしていた。まああんま隠す気ないよね、彼も。思いっきり帝国の技だし、この時期の転校っていのもね。でもお願いだからデータの魔女は私だというのは言わないでね。本当にね。
そして、イナズマ落としを決めようとした豪炎寺君達だったが、壁山君が高所での恐怖から目を瞑り、失敗。
それから何度も兄さん達はボールを回すが、どうしても壁山君は成功させることは出来ない。
その間にもこちらのゴールには次々とシュートを放たれ、兄さんの負担が大きくなっていく。
ここで前半終了。
同点に抑えられてはいるが、試合の支配率はどう見てもあちら側。兄さんの消耗具合も心配だし、かなり不利だ。
チームのみんなもかなり意気消沈している。かなり押され気味であったから、こうなるのも無理はない。
壁山君は何度もボールを回されたのに、結局成功させていない自分に責任を感じて自虐的になってしまっている。
だが、兄さんがその流れを綺麗に変えてくれる。
流石兄さん。さす兄。
「精一杯やった努力はきっと実を結ぶさ！だから、俺は何度でもお前にボールを出し続ける。いいな！」
そもそも、これで誰も壁山君を責めていないのがこのチームのいい所だとしみじみ感じる。
このチームって本当なるべくしてなったチームなのかもしれない。
でもまあ、これを見逃すのは流石になあ。
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黒牡丹(プロフ) - 焔さん» 好みと言っていただけて本当に嬉しかったです。書けないことになれば、とにかく頭の中に思い描いていたネタだけでも箇条書きにしてでも投稿はするつもりです。嬉しく優しいお言葉、本当にありがとうございます。 (2020年7月23日 12時) (
レス) id: 51616291f0 (このIDを非表示/違反報告)
焔 - 黒牡丹さん» レスありがとうございます。黒牡丹様が帰ってきてくださって、今の心境を教えてくださっただけでも嬉しいです。ありがとうございます。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 3ce071c9ce (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 焔さん» コメントありがとうございます。お話の続きを私自身が書くのは無理だと悟ってしまいました、申し訳ありません。なんとかして、彼女の物語を完結させたいと思います。どうか、よろしくお願いします。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 夜さん» コメントありがとうございます。何度もコメントしてくださっていたのに、本当に申し訳ありません。私の手から離れるかもしれませんが、それでも一度思い描いた物語として皆様の元に届けたいと思っています。読んで頂いて、本当にありがとうございます。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
黒牡丹(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます。こんな形でのコメント返信申し訳ありません。せめて、物語として皆様の目に触れるようにしたいと思います。 (2020年7月13日 12時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
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