五六 ページ6
最初は、ただ俺をからかったり嫌がらせしたり、冷酷な奴だと思ってた。
俺が知ってる知識でも信長に良いイメージは元々なかったのもある。
でも、ただの嫌な奴じゃなくて心配してくれるし、助けてくれる。それを知ったら、別に嫌なところはそこまで悪く思わなくなった。
「ずっと前から、悔しいけど…好き」
何を言われても、信長の答えが怖くて顔を逸らした。
「俺の負けだ。俺は貴様とここで会う前から惚れていた」
「……え?…う、嬉しいけど…ど、どういう…こと…」
会う前…?ん?んんっ!?突然だな…??
「幼少のAを一度見たことがある」
「…え?…いつ…」
「俺が六つのときだ」
「…俺が帰蝶になった…俺は五つ…」
じゃあ俺も、ちょっとだけなら見たことあるかもしれないのか…。ん、じゃ、俺って信長の初恋…。よくわかんないけど、うわ、はっず。
「A」
「…な、なに」
「俺は貴様に惚れた。俺と共に生き、共に死ね。…A」
心臓の鼓動がドクドクと早くなって、顔が熱くなった。
「…は、はい」
頭の収拾がつかなくて、敬語になったが、信長は妖しい笑みでも楽しむ笑みでもなく柔らかく微笑して、俺に口吸いをした。
俺は必死に応えて、片手は信長の手を握り締めて、片手は信長の背中に回した。
「んっ…はふ、っん…っは、ぁ…」
苦しい…、やっぱり慣れないしやっぱり、恥ずかしい。
「もっ…と…や、さしくして…」
そう言うと、信長に首を噛みつかれた。優しくの意味わかっとんのかコイツ。
「いたッ…の、ぶなが…」
噛んだ後は、首筋に舌を這わせてきて、もう羞恥心尋常じゃない。
「っえ…や、…」
力が入らない。愛されてるんだろうが、流石に…もう無理。ぼけっとしていると、いつの間にか服にまで手を掛けていたので全力で止めた。
「も、もぅ…む、無理…だから…。俺、び、怪我人だし…ね…?」
「つまらん」
「…し、知るか!俺もう、むり!ド変態発揮しやがって!やりたいなら側室貰え!!」
「貴様以外には興味はない」
「あ、あらやだイケメン……」
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大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» いえ!こちらこそありがとうございます。10月始めまでには公開出来るように頑張ります! (2019年9月28日 22時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 大手裏剣さん» あ”あ”あ”(( レスありがとうございます!! 続編、楽しみにしてます^^ 体に気をつけて頑張ってください!! (2019年9月26日 22時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月夜さん» おわわ!!めっちゃ嬉しいです!私も信長様好きです。惚れました。恐らく、近頃続編が公開出来ると思います!楽しみにして下さると嬉しいです!! (2019年9月26日 22時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - 一気読みしました!! オリジナルBL読むの初めてだったんですが……………。 どちゃくそ好みでした(( いや、信長様イケメンすぎか。惚れるわ。更新頑張ってください!! 応援しています^^ (2019年9月26日 18時) (レス) id: fafc33f615 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - 月希さん» 出来れば…私のボードでお願いします。リクエストはお受けしますよ。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 71bd857e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時:2018年9月14日 21時