31.暴露 ページ33
「あーーっ！ また負けた！ 俊強すぎじゃない？！」
「お前が弱いんだよ」
「うるっさいな……ねぇ、奏太、俺の代わりに俊ボッコボコにしてよ！」
「そうしたい気持ちは山々なんだけどさー……」
三人の中で、というか一般人の中でもかなりゲームが強いであろう俊。俺も奏太もさっきからやられまくっている。畜生、ゲーマーめ。
「次こそは勝つ！ ほら俊、キャラどれ使うの？」
「……なぁ、奏太」
……あれ、え？ 奏太？
俺が話を振ったのにいきなり奏太に声をかける俊に戸惑う。会話のキャッチボールできてない……ボール命中すらしてないし……
「お前、優人に言ってないことあるだろ？」
「へ……？」
思いもよらない言葉に俺はさらに戸惑う。いきなりどうしたんだろう、俊。ていうか俺に言ってないことって何……？ 奏太が隠し事なんてするわけ……
「……なぁに、俊くん。僕、兄さんにはあったこと全部話してるよ」
「ふーん、そうか……じゃあ、優人。知ってるか？」
引きつった顔の奏太。若干青ざめているようにも見える。俊は何を知ってるんだろう。俺に言ってないことが本当にあるの？
様々な疑問が浮かぶ中、俺は俊が話し出すのを待つ。
「……お前にラブレターをあげようとした子のラブレターを破ったこと、お前に抱きついた男子の悪口を流したこと、お前と恋仲と噂された平凡な女子にキツく当たったこと、夕闇に嫌味を……」
俊がつらつらと行動を述べていく。
……本当に全部奏太がやったことなの？ 正直信じられないし、信じたくない。
でも実際、過去の学校生活で、破れているラブレターがゴミ箱に捨てられていた噂は流れたことがあったし、抱きついてきたあの男子は一切近づいてこなくなったし、よく喋ってた女子にはいつしか無視されるようになってた。
……全部、辻褄があってしまう。
でも、夕闇に嫌味は知らなかった。けど、そういえば今日、夕闇最初素っ気なかったな……もしかして、奏太に何か言われたから……？ でもまさか、そんなはず……
俺が弱い脳みそで必死に思考を働かせていると、いきなり乾いた音がした。
パチンッ！
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くろヰ(プロフ) - みるくプリンさん» 返信、ものすごく遅れてしまって申し訳ありませんm(_ _)m一気読みしてくださってありがとうございます！しばらく続くと思うので待っていただけると嬉しいです！ (2019年10月13日 23時) (
レス) id: 6ac2c500cb (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして！すごく面白くて一気読みしました。更新楽しみに待ってますねっ(*^^*) (2019年8月13日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
くろヰ(プロフ) - 霧雨量 文月さん» コメントありがとうございます！今後もお話に色々詰め込む予定なので楽しみにしていてください笑 更新頑張ります！ (2019年7月19日 20時) (レス) id: 55eb3eeca7 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨量 文月 - めっちゃ面白いです！！これからの展開がとっても気になって仕方がありません！！更新頑張ってください！！ (2019年7月19日 5時) (レス) id: 1995ceb10a (このIDを非表示/違反報告)
くろヰ(プロフ) - タチアナさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってもらえるなんて...！すごく嬉しいです！更新頑張りますね(*^_^*) (2019年7月12日 22時) (レス) id: 55eb3eeca7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろヰ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hagemaru101/
作成日時：2019年6月24日 0時
