【◇】again.4 (ページ36)

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165.酒盛ページ36

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『さーーなーーだ！！』

べしべし背中を叩いてへらへら笑うと、「なんですか、望月さん」と苦笑いするスーツ姿の真田。

変わらないようで変わっている私たち。

私はもう大学生だし、真田も大学で野球やってるし、

チームのみんなもそれぞれ別の道を進んで、
立派に独り立ちをやってのけていた。

『いいねぇ、同窓会って。最高』

ぐいっとビールを飲んで、ぷはぁと息をついた。

夜中の居酒屋はガヤガヤしてて、それを貸し切りみたく使っているのは数年ぶりの薬師野球部メンバー。真田と平畠の代。

『すごい落ち着くなぁ…特に真田とは謎の腐れ縁だったからね』

「3年間同じクラスだったもんな」

『なんだかんだ一緒にいたよね』

わははっと笑ってビール瓶に手を伸ばすと、すっとそれを取られて『ちょっとー』と唇を尖らせる。

他のみんながガヤガヤやってる中、私の相手をしてくれる真田。相変わらずいい人だ。見かけ通りだ。

「もうやめとけって。お前強くないんだから」

『えー、せっかく真田に会ったのにぃ』

「もーちーづーき」

頬を火照らせながら笑っていると、声をかけてきたのは増田とか平畠とか、他数名の部員。

みんな酔ってるらしくふわふわとした足取りで私と真田の座るテーブルにやってきて、ニヤニヤ笑って私の前に座った。

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