144.典型 ページ15
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『唯ちゃぁん〜〜〜〜〜さちん〜〜〜〜!!!』
「モッチー!ほら!私たちの胸に飛び込んでおいで!」
『うわあああああ〜〜〜!!』
遠慮なく二人の胸に飛び込んで、唯ちゃんとさっちんはぷは、と笑った。
夏川唯ちゃんと梅本幸子ちゃん。
同じ学年の青道野球部マネージャーさん。
青道とは練習試合もしてるし、マネージャー同士の交流があったりするのです。
特に私は薬師で最後まで1人だったわけなので、
マネージャー友達というのは本当に楽しい。
「もうね!今日はひたすらモッチーの愚痴を聞いてあげるからね!」
「ドリンクバーくらいなら奢ってあげる」
『ありがと2人とも愛してる…でもドリンクバーだけかぁ…』
青道の頼れるお2人に挟まれながら、
私たちは近くのファミレスに入った。
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『ハンバーグステーキとこのピザと、デザートにパンケーキ。あ、あとドリンクバーはこのクーポンを使ってください』
「「………………」」
大量に頼み込んだ私を2人は苦笑いしながら見つめる。
「振られて暴飲暴食、典型的だねぇ」
「太るよモッチー」
『いいんです、見せる男には振られたのでね』
「見せる機会あったのかよ」
『…なかった』
「…そうか」
真顔で言い合ってから、くくくっと3人で笑いあった。
私はドリンクをこれでもかと言うほど飲んだ後、
聞きたかったことを2人に聞いた。
『この件については、一也が悪いって言う人と高島さんが悪いって言う人と二極化してるんだけどさぁ、…
2人はこの件に関してどう思います?』
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作者名:すた | 作者ホームページ:
作成日時:2016年2月16日 17時