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『お断りします』
そうニッコリ笑うと、
「そっか」
そう言って、なんでもなかったように一也はカップを口につけて、私は静かにガッツポーズした。
『よっしゃあ!!』
「…なんだよ」
『一也のこと、初めて振ってやった!やったね!』
「は?今のは告白じゃねーし」
『はいー?じゃあなんなんですかね?』
「聞いただけ」
『それ告白だから』
くだらない言い争いをしまくって、でも折れない私にさすがに一也はため息をついて、言わされました感満載で、
「はいはい、お前は俺を振った女ですよ」
「…2番目のな」って最後につけるもんだからタチ悪い。
「鳴と付き合ってるんだろ?よかったじゃん」
『知ってんのかよ。…まーね。言うまでもなくラブラブだよ』
「はっはっは、聞きたくねーわそれ以上」
『一也と違って大事にしてくれてさ〜』
「あの鳴が?ありえねー。どーせすぐ飽きられんじゃね」
『なんでそういうこと言うかなー!』
むっとしながらそう言うと、一也は笑った後、
優しい顔して私に言った。
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作者名:すた | 作者ホームページ:
作成日時:2016年2月16日 17時