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148.日溜 ページ19
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「俺達幼なじみじゃん?」
『そうだね』
「俺達さぁ、」
青道がコールド勝ちしたその後、たぶん降谷くん目当てでたくさん入っていた観客が、ゾロゾロ帰り出す時間帯。
狭い椅子。隣に座った鳴はマウンドを見下ろしながら笑う。
「俺達、めっちゃ一也に振られてるよね」
稲実の誘いを断った時に1回、
「Aに至っては2回振られてるもんね♡」
『悪口言いに来ただけなら帰ってください』
そうつぶやくと鳴はヘラヘラ笑って、「怒るなよ」と私を見る。
「俺も一也好きだよ。あいつって人を惹き付けるよね」
『えっ…何いきなり…カミングアウト…?』
「うるせーな、気持ちわかるよって言ってあげてんの。一也は魅力的な人間だよ。…むかつくくらいに」
げっそりと見つめても、全くぶれずに鳴は話を続ける。
暖かい陽の光が当たってて、どうしようもなく安心する春のひだまり。
鳴の隣は、本当に落ち着く。
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作者名:すた | 作者ホームページ:
作成日時:2016年2月16日 17時