君が……だから。【snr】

42.サプライズ ページ46

目を閉じていたけれど、彼女が動揺してるのが分かった

そっと唇を離し彼女の真っ赤な顔を見つめる

『な、なにしてんの!?』

せ「ん?キス。ダメだった?」

『そういうことじゃなくて……は、はじめてだったし』

せ「え、初めてやったっけ?あ、そうか……」

俺がしたのは寝てる間だったからやっぱ覚えてないか……

待てよ?今が初めてってことは坂田とキスしてないんだよな?

まじか、バンザイ

そしてもう一つ気がかりなことがある


せ「それよりも、あそこにいるアイツらはいつ出てくるんやろな」

最初から気づいてたが、あえて言わないで放っておいた

し「なんでバレたん!?」

さ「えーでもバレても良くない?」

う「キスしてるとこ見れたしな」

ゆ「わ〜〜〜ん!!Aが大人になっちゃった……」

ったく、俺が言うまで出てこないつもりやったんかこいつら。有亜に関してはまた泣いてるし

恋愛でも友情でも泣くとか忙しすぎるやろ

さ「なーセンラー」

せ「なんや?」

坂田の顔を見た瞬間、何を思ってるのかが察知できた。というか、できてしまった

し「はいはーい、Aは話聞いちゃダメー」

『え、なんで』

う「男同士の話だから」

2人ともナイス


さ「A幸せそうやな」

せ「まあ俺の彼女やし」

さ「なんあ今になって思うんよ、早く告白してたら付き合ってくれてたかなーって」

せ「うん」

さ「でもな……Aはた、ぶんずっとお前のこと見てたか、ら、勝ち目なかっ、たと思う……」

涙をボロボロとこぼしながら必死に言葉を紡いでく坂田

さ「泣かしたら殺すから」

せ「その前にお前が泣き止め」

男泣きだから許す

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