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41.聞きたくても ページ45

屋上へ着いて、奥にある柵の前に腕を乗せる

こうやってぽけーっとしてるだけで何もかも吹き飛びそうな感覚に陥る

いっそのこと何も考えないで生きられたら楽なのかな

そんなことを思ってると、扉が開く音がした

振り返るとそこにいたのは愛しい幼馴染の姿

せ「どうしたん、みんなとおらんくてええの?」

『あ、うん……』

曖昧に返事をする。

おそらく坂田から聞いたのだろう、俺がどんな感情を持っていたのか

せ「もうお開きで呼びに来たんか?」

『ううん、違うよ』


せ「……それとも坂田と付き合ったこと言いに来たん?」

その一言で彼女が複雑そうな顔をしたのが分かった

せ「もーわざわざ言いに来なくても分かってるって。お前らお似合いやもんな」

せ「なんか寂しくなるなあ、もうこうやって話したり一緒に帰ったりできなくなるんかな」

『違うセンラ、聞いて』

わざと笑いながら独り言のように話していると、Aがそれを遮った

『私が好きなのは坂田くんじゃない』

それは期待してええの?

『ずっとずっと幼馴染で最初覚えてないって言われた時は悲しかったけど』

『でも私の為にしたことだって言ってくれて本当にうれしかった』

『センラのことが好き。優しくておもしろくてかっこよくて』


『誰よりも人のことが大好きなセンラが私は好きだよ』


なんやそれ……

一拍間を置き、俺は口を開いた

せ「俺も……ずっとAのことが好き」

せ「小学生の時も今も。お前のことを見てた」


せ「なあ……俺とつきあってくれますか?」


そういって顔を上げるとAは泣きそうな顔をしていた

『私こそ、よろしくおねがいします』

何よりもその返事が欲しかった

俺は我慢できず、彼女の体を抱きしめた。本当に俺の彼女になったなんて信じられない

せ「ほんまに可愛いな。そうや、顔上げて」

『なに?』

俺は後頭部に手を添え、彼女の唇を奪った

彼氏なんだから良いよな?

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ぺるはむ - だっちさん» 毎回ありがとうございます……祝っていただけてとても嬉しいです! (2020年3月15日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
だっち(プロフ) - 完結おめでとうございます!!新作も読みにいきますね!!!!!! (2020年3月15日 7時) (携帯から) (レス) id: 7167dc6512 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - イキリチビタヌキの嫁さん» ありがとうw名前に目が行っちゃうわw (2020年3月14日 20時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - 彩華 ぴあのさん» いつも読んでくださってありがとうございます!センラさんをかっこよく書けていたようで安心しました…… (2020年3月14日 20時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
イキリチビタヌキの嫁 - 完結おめでとー! (2020年3月14日 19時) (レス) id: 97832db026 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺるはむ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/perurisu/  
作成日時:2020年2月1日 19時

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