#36 現実 ページ36
「なんだか不思議な話ですね」
僕が話し終えると、猫ちゃんが診察室の扉からまた半分だけ顔を出して言った。
「ふふっ。そーだな」
征司郎は猫ちゃんの方を見てニヤっと笑うと、僕に聞いた。
「それだけか、おまえが知ってんのは」
「うーーん。あとは聞いても忘れちゃったって言われるから....」
「結局、その死んだマスターの代わりになったのがコオなんだろ」
「う....うん....」
どきまぎする僕を見て
征司郎は深くため息をつくと
「 Aは、そんなに長くは生きれねぇよ。
内服も毎日欠かさずさせて、外出も最低限にして、ストレスをあんま与えない。そしたらちょっとはマシだ」
「うそだ....長く生きれないなんて....」
「そんなバカな嘘つくか！！」
受け止めきれない現実に
涙が溢れてしまいそうになる。
黙々とカルテを打ち込んでいる征司郎は
僕が泣いているのに気づいて手を止めると、
ティッシュの箱をこっち目がけて放り投げた。
「落ち着いたら Aを呼ぶ。
Aにも理解させなきゃなんねーだろ」
「ご、ごめん....」
なんだ....泣いてること、絶対バカにされると思ってたのに。
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ハチウサギ(プロフ) - ゆかりさん» ゆかり様 コメントありがとうございます！渡海先生かっこいいですよね♪ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 4457f2bbdc (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 渡海先生大好き愛してるよ (2018年11月4日 13時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ララ | 作成日時：2018年10月19日 23時
