こちらの異変1 ページ13
「なんか珍しいっすね」
「わー！カノ上手だね！！」
昼食にしようとは言ったものの、いつもの料理担当はキド。
セトも作ってた事は何回かはあるが、せっかくのバイトの休みの日に働かせるのはかわいそうだと思う。
残るは僕とセトといちゃこらしてるマリー…
僕がやるしかないな
何を作ろうかと少し悩んで冷蔵庫と相談。
冷蔵庫にあるのは卵少しとベーコン数枚、昨日炊いてたご飯…か。
僕が材料をとりだし始めると、マリーは興味津々と言うように近づいて来た。
「カノ、お料理できるの？」
「ん〜、少しだけ」
目を輝かせるマリーを隅に、こんな感じだったっけな？と、過去に、母さんや、キドがやっていた手順を思い出して食材を炒める。
ご飯とケチャップを絡めて…よし
「お？今日はカノ特製オムライスっすか？」
テーブルに運ばれた皿を見てセトは感嘆の声をあげた。
僕の大好物オムライス。
いつも作ってくれていた彼女のオムライスに近づくように工夫したけれど、どうかな？
手を合わせて早速一口。
「美味しい！カノ凄いね」
にこにこと笑いかけてくる彼女にホッとした。
マリーの口に合うかが一番心配だったんだ。
「あれ、カノ甘いの駄目じゃなかったすかね？」
「うん、あんまり好きじゃないよ？」
「にしては、この卵甘く味付けされてるっすね。俺はこっちのが好きっすけど」
流石セトは鋭い。
僕は普段から甘いお菓子は口にしない方だ。
しかし、オムライスの卵は甘い方がいい。
なんたってキドは甘いのをよく作ってたからね。
「…カノは何だかんだキドさんびいきっすね」
「うぇ？！まさか、能力使った？」
「いや、まるまる口に出てたっすよ？ねぇ？」
「うん！」
「早く忘れて…」
つかぬ間の小さな幸せ。
でも、そんなものは長くは続かない。
そんなことは何度も“繰り返して”知っていた筈なのに。
僕が皆の命を支えなければならないのに。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｷﾘﾄﾘｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
つかぬ間の幸せ的なほのぼの。
これまで全然こんなのなかった気がするのでここらで入れときました;
これからはもっと出てこない気がするけど…(
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mirry - つぼみは大丈夫なのでしょうか？不安&ドキドキです。 (2016年2月13日 17時) (
レス) id: 77264d333c (このIDを非表示/違反報告)
スカイ - 早く続きが読みたいです！ (2015年4月3日 15時) (レス) id: bac266e34f (このIDを非表示/違反報告)
珠紀 - めっちゃ面白いです！続きお願いします！ (2015年3月12日 18時) (レス) id: 51b3d3f5d9 (このIDを非表示/違反報告)
未來@リリース(プロフ) - ぷるっぷー*さん» 返信遅れてすみません>< 私なんてまだまだですが、コツといったら頭の中でその情景をしっかり思い描く事ですかね; 上手く説明できなくてすみません; (2015年1月26日 23時) (レス) id: 4fd6922d31 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるっぷー*(プロフ) - 面白いです!!!めっちゃ感動しました。更新がんばってください！あと、どうやったらこんな素晴らしい小説ができるのでしょうか……。教えてくださいm(+_+)m (2015年1月9日 17時) (レス) id: 70fa77ef29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリース | 作者ホームページ：http://え"←
作成日時：2014年10月4日 22時
