【銀魂】打ち上げ花火【3z】

勉強を教えて ページ9

「嫌いだ。夏休みなんて大ッ嫌いだ。」




ポツリと独り言を呟く私。

夏の暑い日射しを浴びながら、宿題と格闘中。

高校三年生の時くらい宿題が無くったって良いじゃないか。

しかも、この難しさにこの量と来たもんだ。

詰まるところ、絶望的である。


やる気出ない、分からない、暑い、疲れた、お腹減った、面倒臭い…

やりたくない理由を挙げていくとキリが無いもので、考えるのでさえ放棄したくなる。


オマケに先生は今日も居ないし。

奴らに教えて貰うのは何となく嫌だ。理由は特に無いけど嫌だ。
でも、このままでは夏休み中に終わることは無いであろう。




「で、こうなったってか。」


「そう。土方なら教えてくれると思って。」


「断る。自分でやれ。」


「どうにかしてくれよぉーヒジえもんー！」


「誰がヒジえもんだ！自分でやれっつてんだろ！」


「じゃあ、教えてくれるまで、ここでずっとヒジえもんって叫ぶから。」


「そーかよ。勝手にしてろ。」


「誰か助けてー！ヒジえもんに殴られるー！うわー！」


「おいバカ！止めろ！近所迷惑だろうが！」


「うわー、マジかよヒジえもん。女を無条件で殴るんですかィ？有り得ねーうわー。」


「総悟テメェ…」


「ヒジえもん、俺じゃねェや。そこの女でさァ。」




何故か居る沖田。
あぁ、コイツらの家近いんだっけ。




「お邪魔しまーす。」


「チッ…どうして俺がお前に教えるんだかな。」


「まーまー、良いじゃないかヒジえもん。」


「教えて貰うんだったらまずその呼び方を止めろ。」


「はいはーい。」




結局その後は沖田の挑発により、教えて貰う事になった。
土方は挑発すると、すぐに乗るらしい。
覚えておこう。今後、何かと使えるかも知れない。




「で、何処だよ。わかんねぇとこ。」


「ん？あぁ、これの…」


「ここか？これは…」




意外と普通に教えてくれるらしい。
しかも、分かりやすく、丁寧に。


あれよあれよと言う間に時間は過ぎ、日も落ち、暗くなった頃。

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