【銀魂】打ち上げ花火【3z】

未来(まえ) ページ40

「マジかよ…ヅラってそんな大胆だったか？」


「んなもん私に聞かないでよ。」




一番混乱しているのは私なのである。多分。
そもそも恋愛感情等よく分からない私にどうしてこんな試練紛いの事が起こるのだろう。




「で、どうすれば良いと思いますか」


「興味ねェ。勝手にしろ。」


「お前の好きにすればいい。」




確かに自分で決めなければならない事かも知れない。だけど、踏ん切りが着かない。




「暗闇に突き落とされたみたいな感覚で、未来(まえ)が見えない。」


「それならそれでいいんじゃねぇの？取り合えず進めば良いだろ。」


「だから…！これ以上進めないんだよ…道が無いの。」


「お前さんが進みたくないだけだろ。只、甘えてるだけだ。」


「確かに、甘えかも知れない。だけど…何も分からない癖に勝手な事言わないでよッ！」




あ…やっちゃった。
どうしよう。謝らなきゃ。
でも、体が言うことを聞かない。
何でこんなに私は怒ってるんだろう。
図星だから？
口が勝手に喋り出す。
止めて、動かないで。それ以上は駄目なの。
止まって。お願いだから




「何も分からないのにそうやって意見を押し付けて…どうせ何も変わらないのによく言えるよね！他人事だから？どうせそうなんでしょ！？何も分かってくれてない！私の事なんてどうせ…ッ！」


「俺はお前の事を考えて「止めとけ」


「ごめん…言い過ぎた…」


「おい、何処行くんだよ！」


「何でもない！大丈夫だから…来ないで…」


「待てよ！おい！」


「来ないでって言ってるでしょ！」




その場から逃げ去る様に自分の部屋に戻る。

親切に諭してくれたのに声を荒げて怒るなんて、最低だ。
まだまだ幼稚だな私。
「どうせ私の事なんか分かっちゃいない」なんて、当たり前過ぎる事に怒ってどうすんだろ。

分からないからこそ分かろうとしてくれているのに。どうして拒んだのかな。
自ら、差し出された手を弾いてしまった。
自分で自分の解決方法を消すなんて馬鹿な事したな。

どうしてこうも煩わしい問題ばっかり抱えちゃうのかな…


クッションを抱く腕に思わず力が入る。

胸が締め付けられる様な思いをするのは嫌なのに。自分で傷付ける。
私って嫌な女。

抱いたクッションに顔を埋めて考えた。

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