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「 あの後、
別の日にゆずちゃんのこと見かけたんだけどさ、」
「 うん 」
「 あんなに苦そうにしてたのに、
なぜかアイスアメリカーノをもってるの！ 」
恥ずかしくなって、
彼のふとももでパン生地をこねる。
「 しかも、しかめっ面して飲んでて、
もう、笑いとまんなくて話しかけそびれたんだよ 」
恥ずかしくてパン生地捏ねが止められない
わたしの頭をなでなで。
「 そのとき、ゆずちゃんがおれのことすきなの
わかってたんだけどね、」
「 えっ、そうなんだ... 」
「 そう、だから
それ見たとき、健気でさあ...
本当にかわいくて 」
きゅんとしちゃった、なんて言って
わたしの頬をもみくちゃにする 。
以前のわたしにとって
好きな人との歳の差は、憂鬱の材料でしかなかった。
だけど 彼と付き合ってみて、
幼稚なわたしだけど
そのおかげでスンさんを癒すことができるとか
安心感を与えることができるとか
意外とスンさんは子供みたいな大人なんだとか
いろんなことを知って
それをふまえて、わたしたちは相性がいい。
よく噛み合っていると思う。
わたしはアイスアメリカーノがまだ飲めないけど
無理に大人にならなくても、
スンさんは愛してくれる。
「 レモネード妖精さんだね、ゆずちゃんは 」
かわいい愛称をつけるのが得意なスンさん
やっぱり、子供みたいな大人だ。
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作者名：は | 作成日時：2020年3月7日 0時
