9 先生 ページ17
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バレンタインにおうちにやってきた、
ジェントルマンなスンさん
ジャケットを脱ぐと、
淡いブルーの、細いストライプのシャツと
きれいなかたちの、ベージュのスラックス
ヒップホップで、オーバーサイズもすてきだけど
スタイルが神がかっている彼は
こういう きっちりした格好が、
1番、魅力を引き立てると 勝手に思う 。
「 すてきですね、ハニー 」
「 うん ? 」
ジャケットを掛けながら、振り返ってこっちを見る 。
うわぁ、その顔でそんな顔をしないでくれ 。 (?)
いつもBボーイなくせに !
ひよこみたいな寝癖つけてるくせに !
きれいにセットした髪も、細い縁の眼鏡も、
すてきだな ...
「 ほら、このズボンは、チョコレートね 」
「 お〜、なるほどね !」
ブラウンに近い、ベージュのスラックスを指差すスンさん
「 ファッショニスタ 〜 !
マイハニ〜〜 」
いつも通りふざけてみるけど、
心が正常ではない
わかってはいたけど
スンさんって、本当はこんなに
スタイルもきれいで、顔もきれいで
寝癖にサンダルで街に出歩くのに、
おうちデートで、こんなにかっこよくしてくれるんだな ..
「 ...。」
「 お?、なに。
かっこいいからって、そんなに見つめないで 」
「 うん、かっこいいけど...
なんか、既視感だな ? 」
なんか、どこかで見たことあるな、
この感じ 。
「 きしかん ? 」
なんだろう...
「 きしかんってどういう意味 ?
ちゅーしていい ? 」
...!!
わかった !
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作者名:は | 作成日時:2020年3月7日 0時