遠い遠い昔 ページ40
gr side
前世、俺は部下であるシオンが人を殺すところを偶然目撃してしまった。
シオンは、ある一族を根絶やしにしようとしていた。
シオンは死体を片付けなかった
恐らく、見せしめにしたかったのだろう。
だから俺はその死体を片付けていた。
もしもシオンが証拠を残してしまって捕まりでもしたら困る。
最初はそう思っていた。
だが俺は段々シオンの事を好きになっていった。
復讐をする、憎い相手を殺す彼女は美しかったのだ。
いつの間にか、シオンのために死体を処理する俺が居た。
最初の満月の夜から１年ほど経ち、遂にシオンの復讐が終わった。
筈だった。
「………たす…け……て」
息絶え絶えになりながら助けを求めるそいつを俺は無視して埋めた。
それが美玲だったんだ。
美玲「やっと思い出したのね！貴方はあの女が好きなのよね！？良かったわね！！貴方は一生あの女に会うことは無いの。会えないの。だって、貴方は私のものだもの。私にずーっとその不幸な顔を見せて頂戴！！！」
gr「………」
そしてその後の一ヶ月の間、爆発的にとある噂が広がった。
「蒼の女帝は詐欺師」
俺は何故かまんまとその嘘に引っ掛かってしまった。
そして珍しく部屋の外に出たシオンを付けてみると、部下のダリカと話していた。
こんな事か…と思い、安心しているとドンッと鈍い音がした。
音がした方を見るとシオンが頭から血を流して倒れていた。
ダリカが突き落としたらしい。
俺の頭の中で１つの可能性が閃いた。
噂を流したのはダリカじゃないか。
国の裏切り者を殺したと言えば罪は軽くなる。
死人に口無しだ。シオンの言葉なんていくらでも…捏造出来る。
それに、噂が流行りだしたのは丁度ダリカがここに来た頃だ。
全て嘘だった。
そう気がついた時、俺は一瞬理性を手放し、気が付くとダリカは死んでいた。
gr「ゾム」
zm「何や？グルさん」
美玲「な、何でここに…！？」
その後、俺はゾムを呼んでダリカを殺した証拠隠滅を図った。
しかし、完全に隠滅は出来ない。
そう思った俺は全ての罪をダリカに着せる事にした。
筋書きはこうだ。
１年ほど前から月に一度、殺人を繰り返していたダリカ。
だがシオンを殺すところを俺に見られてしまった。
焦ったダリカは屋上へ繋がる階段から転落。
その日はたまたま青い満月の夜。
丁度良い日だったんだ。
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冷兎 - 全部いい(？)ENDでよかったぁぁぁ！！！ (2021年8月15日 9時) (
レス) id: 3cae246b7c (このIDを非表示/違反報告)
ナキア - ↓書いたときに見えてなかったから書き直したら２つ出たからひとつ消していいですよ (2019年8月2日 22時) (レス) id: 8a3e8a56f7 (このIDを非表示/違反報告)
ナキア - 栄養失調さん» 7月20日辺りまでは完結でしたよ(小声) (2019年8月2日 22時) (レス) id: 8a3e8a56f7 (このIDを非表示/違反報告)
ナキア - 栄養失調さん» 7月20日辺りまでは完結でしたよ(小声) (2019年8月2日 22時) (レス) id: 8a3e8a56f7 (このIDを非表示/違反報告)
栄養失調 - 狐さん» 完結では無いですよ、更新停止中ですよ(小声) (2019年8月1日 20時) (レス) id: 3967b4b60c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鯨 | 作成日時：2019年4月11日 18時
