何かがおかしい日 ページ34
A side
月曜日、学校に行くとグルッペンさんが居た。
gr「A、給料だ。ロボロにも渡しておいてくれ。」
『ありがとうございます。グルッペンさん。』
gr「ああ」
グルッペンさんはそう言って私を見つめた。
『グルッペンさん、どうかしましたか？』
gr「いや、何か…頑張ってな。」
『？…ありがとうございます。』
何か変だな…
様子がおかしい。
gr「じゃあな」
『あっ…』
足早にグルッペンさんは去っていく。
なんだかそれ触れてはいけない気がした。
声を掛けて引き留める事は、私には出来なかった。
それを後で後悔する事になる。
○ ○ ○
切羽 side
日曜日の事
「切羽…私と一緒にこの家を出ましょう。」
切羽「えっ…ママ、何で？」
「お父さんは悪い事をしたの。…切羽、私について来て。やり直しましょう？」
言ってる意味分かんない
ママはパパの事好きなのに、何で？
でも、ここで付いて行かなきゃいけないって誰かが頭の奥で言ってる。
切羽「うん…分かった」
パパ、ごめんね？
私やっぱり自分が一番大切なの。
荷物を極限まで小さくまとめてダンボールに詰める。
あーあ、私、お金持ちじゃ無くなっちゃう。
これからどうすればいいのかとか分かんないし。
ピリリ
あ、連絡だ。
…………だれ、これ。
とりあえず出てみよ。
切羽「はいもしもし〜」
？「前世ってあなたは信じる？」
うさんくさ……
パパの金に集ってる奴でしょ。
私もうパパとかんけーないんだけど。
切羽「あーはい。しゅーきょーかんゆーってやつですか？」
？「……覚えてないのね。」
切羽「切るよ？」
？「あなたを助けてあげる。…明日の夜、学校の屋上に来て。」
切羽「は？頭おかしーんじゃないの？」
ブチッ
電話を切った。
なにあの頭おかしい人。
きも
……明日の夜、学校の屋上
何でこんなに気になるの？
○ ○ ○
gr side
今の内に遠くへ行こう。
なるべく早く遠ざかった方が未練も少ない。
もう少しで美玲の家の送迎の車が来る筈だ。
それに乗ってしまえばもう、ここに来る事は無いだろう。
振り返ってやけにデカイ校舎を下から見たいく。
良い事、悪い事、馬鹿な事、楽しい事、悲しい事、辛い事…全てが回想のように頭のなかにふわりと浮かんでくる。
…懐かしい
後ろからクラクションの音がする。
「グルッペン様、お迎えにあがりました。」
gr「……ああ」
これが、一生の別れだ。
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冷兎 - 全部いい(？)ENDでよかったぁぁぁ！！！ (2021年8月15日 9時) (
レス) id: 3cae246b7c (このIDを非表示/違反報告)
ナキア - ↓書いたときに見えてなかったから書き直したら２つ出たからひとつ消していいですよ (2019年8月2日 22時) (レス) id: 8a3e8a56f7 (このIDを非表示/違反報告)
ナキア - 栄養失調さん» 7月20日辺りまでは完結でしたよ(小声) (2019年8月2日 22時) (レス) id: 8a3e8a56f7 (このIDを非表示/違反報告)
ナキア - 栄養失調さん» 7月20日辺りまでは完結でしたよ(小声) (2019年8月2日 22時) (レス) id: 8a3e8a56f7 (このIDを非表示/違反報告)
栄養失調 - 狐さん» 完結では無いですよ、更新停止中ですよ(小声) (2019年8月1日 20時) (レス) id: 3967b4b60c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鯨 | 作成日時：2019年4月11日 18時
