こんなことになるんだったら組織なんか入らなきゃよかった。【安室透】

どうしてか昔話って意味もないのに涙出るときあるよね ページ20

目の前が一気に真っ白になる。


もしかして私死んだ？え、バーボンと一緒に？？

元カレと心中？はは、くっっっそ笑えない。


「っ････なんてアホ面してるんですか･･･」

『誰がアホだ！！ぶっ飛ばすぞ！！！･･･って、バーボン！？え、何で、うそ、ええ！？』

「静かにしてください。ただでさえ貴方の声は普段からうるさいんですから」


とか言われても無理！！

だってさ？だってさ？？


何で私バーボンに抱きしめられてんの？めっちゃ顔近い！！声近い！

恥ずか死ぬ！！こ、こんなの･･･神様は鬼畜だ！


「くそっ･･･！今のは一体･･･」

『ちょ、ちょっとバーボン！いつまで抱きしめてるつもり！？いい加減離して！』

「随分な言いようですね。爆発に巻き込まれそうになっていた貴方を助けたのは誰だと思ってるんです？」

『助け･･･！？････何企んでるわけ？』

「･･･僕が貴方に優しくしたら企み扱いですか。どうやら僕は貴方にかなり嫌われてるようですね」

『はあ？ち、違うけど、』


そんなことより、と再び銃口が眉間に突き付けられる。

おいおい、あんたから言っといて遮るんかい。


「何故シェリーを探していたんですか？･･･ああ。貴方と彼女は随分仲が良かったようですから、彼女を匿うためといったところですか」

『当たり。で？バーボンは組織に命じられてシェリーを消すか連れていくかしようとしたってわけ？』

「ええ。消すつもりはありませんでしたがね。･･･というわけで、シェリーを譲って頂けませんか？」


いやどういうわけだよ。主語つけなさいって先生かお母さんにｒｙ((


「詳しいことは言えませんが･･･彼女を殺しはしない、ということだけは約束しましょう。なら安心できますよね？」

『出来るわけないでしょ。私はあんたに任せられない。シェリーは私が守るから』

「････どうしてそこまで意固地になるんです？」


さっき糸目の人にも聞かれたぞ。二回目。

しょうがない、話してやるか。


『決まってんでしょ。明美さんと････スコッチと約束したから』

「！！･･･スコッチと･･･？」

『そうだよ･･･「絶対」って約束したから。･･･彼らとの約束は破りたくないんだよ。何があっても』

「･･･そうか」


彼は懐かしそうに目を細めた。


私も何だか目が潤んできて、慌ててバレないように服の裾で拭った。

何をしても許されるなんてイケメンはホントにずるい→←組織の行動が本当に早過ぎて流石に草も生えない

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