【薄桜鬼】トリップ少女の泡沫恋物語

泡沫５ ページ7

貴方「ん…」

美菜「A！」

　 美…菜？

　 私、何で寝てるの？

貴方「美菜、あの後何が…」

藤堂「目が覚めたのか!?」

貴方「あ、はい…」

　 土方さんにお礼を言った後からの記憶が無い

藤堂「お前さ、あの後緊張が解けたのか、気を失ったんだよ」

　 私そんなに緊張してたんだ…

貴方「あ!あの時は私を庇ってくれてありがとうございました！手の怪我は大丈夫ですか？」

藤堂「全然大丈夫！あと敬語使わなくていいし、平助って呼んでくれ」

貴方「平…助…？」

　 いきなり名前呼びとかハードル高っ！

　 私は男の人苦手なんだってば〜(泣)

藤堂「美菜は普通に平助って呼んでくるし、俺もAって呼ぶからよ！」

　 そっか…、それなら

貴方「…平助、本当にありがとう！」

藤堂「ぉ、おう…// これからよろしくな♪」

　 太陽みたいな笑顔

　 こんなに優しい人初めてかもしれない

　 こんな風に男の人と話すのもいつぶりだろう…？

美菜「おやおや〜？平助君のお顔が真っ赤ですな〜ｗ」

藤堂「ぅ、うるせぇ！赤くなんてなってねぇ！」

貴方「いや本当に赤いよ。風邪でも引いた？」

　 私は平助の額に手を当てた

　 でも熱があるわけでもなくて、よくわからなかった

美菜「平助〜、何嬉しそうにしてんだよ〜ｗｗ」

藤堂「してねぇ！Aも鈍感すぎんだよ！」

貴方「何で私が鈍感になるの!?」

　 心配するのは当たり前なのに…っ

藤堂「あ゛〜っ！Aも元気みてぇだし俺はもう行くからな！」

貴方「うん！ありがとう♪」

　 こうして部屋には私と美菜だけになった

美菜「あれはAが可愛くて見惚れてたな」

貴方「馬鹿な事言わない。」

　 そんな筈ないし…

貴方「そうだ、美菜…」

美菜「いいよ、何も言わなくて」

貴方「えっ？」

美菜「あの時は本当にもうダメだ！って思ったけど、今ここにAがいるならそれでいい。
　
　 でも二度とあんな無茶はしないでよ！私もAがいないと意味ないんだから…っ」

　 美菜は少し泣きそうなのを堪えながらそう言った

　 私の為に泣いてくれる親友

貴方「うん…、ごめんね？」

　 これからもずっと一緒にいようね









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