【薄桜鬼】トリップ少女の泡沫恋物語

泡沫２８　美菜side ページ30

美菜「あぁ〜、不知火さんマジイケメンだったわ〜♪」

原田「お前は呑気でいいな」

美菜「かっこいい人は私にとって神だから!」

　左之さんと戦っていた不知火さん…

　相変わらずかっこいいなと思ったけど…

美菜「う〜ん」

原田「どうした?」

　左之さんの方がかっこいいな、うん

美菜「ただの考え事〜」

　まず戦いは終わったし良かったかな

　Aの方は風間さんとどうかな〜

　Aの事だから、隊士に怪我させないように守ってるんだろうね

原田「さてと、撤収するか」

美菜「うん」

　待って…

　何か忘れてるような気がする

藩士「街が燃えてるぞ!!」

藩士「長州のやつら、やりやがった…!!」

　燃えてる…?

　待って…それって

美菜「左之さん!早く屯所に戻んないと!!」

原田「急にどうした?!慌てるのはわかるが落ち着け!」

美菜「違う!Aが…っ!」

　何で忘れてたんだろう…っ

　禁門の変は京の都が火に包まれる

　Aには絶対に見せちゃいけなかった光景

美菜「左之さん早く!!」

原田「あぁ!」

　私達は急いで屯所に向かった

　１歩でも前に進もうと、足を踏み出した

美菜「A…!!」

　屯所に入るなり大声でAの名前を呼んだ

　すると１つの部屋に幹部隊士が集まっていた

美菜「ねぇAは?!」

藤堂「美菜…」

沖田「Aちゃんは、今寝てるよ…」

　部屋の中を見ると、苦しそうにしているAがいた

　私はすぐに近くに行った

美菜「土方さん」

土方「何だ…」

美菜「A、倒れる前に何て言ってた…?」

土方「両親の事と、助けてって言ってた」

　やっぱり…

　思い出しちゃったんだね

泡沫２９　沖田side→←泡沫２７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す